【01Blog】大企業からStartupで学んだこと(9)「人たらし」

2013.12.09

人たらし。 CEOになるような人には必要な能力である。これは原因がなんとも言えないのであるが、人望のある人とない人がいる。この差がどこに出てくるかは分からない。一つは結構辛口トークもするが褒め方の上手い人間は結構好かれる傾向にある気がする。もちろん、わざとらしいというか、よくそんなことが言えるなぁぐらいのレベルで結構な褒め方をする。それが本当にそう思っているように聞こえるので不思議だ。私の直近では前に居た部品メーカの上司と、前のIT StartupのCEOがこれにあたる。上手いのだ。 よくビジネスプランでディスカッションになるが、特にMBAを出ているような人はディベートに慣れているのか、色々ディスカッションをしてくる。これ自体は悪く無いのであるが、そもそも、ビジネスプランコンテストの審査員でもないし、投資家の立場でも無く、単純に違和感を言っているだけなので、合っているかはともかく、一つは一意見として聞くか、より、その人から引き出すようなことも必要かな?という気がする。「その人が言って欲しいことを相手の目を見て言う」とは前にCEOが言っていた。自分を理解してくれる人を人は好きになるとも聞く。要は、議論するのではなく、相手を自分側に引き込む(そういう機会では)のだ。 短期間で相手をやる気にさせる能力というのは一つ才能であろう。CEOにはこの能力は重要だ。僕のような凡人には真似できないかも知れないが、気をつけていると、「相手が言って欲しいこと」をよくTPOを見極めて言っているように見える。相手が知見が上だとしたら、例えばプランのディスカッションで相手にディベート的にするよりも、まったく自分はアホでわかっていない。是非、教えてくれ!と甘えてしまうほど、相手の好意も、知見も引き出せる。 言い換えれば、今、いったいなにが一番必要なのか?を見極める力なのかもしれない。

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