【01Blog】結局オープンイノベーションの本質は精神論

2014.02.18

昨晩は経済産業省関東経済産業局主催の「新規事業創出促進シンポジウム」に参加してきました。この手のイベントはスタートアップ界隈で実施されているイベントと比較すると、年齢が高めで、大企業の方々が多いようです。 昨晩は、ライフネットの出口会長のまろやかな語り口によるご講演から始まり、日本においてのコーポレートベンチャリングの知見が豊富な、インターウォーズの吉井社長、富士通から上武大学の教授へ転身された中村教授などのお話しを拝聴しました。 オープンイノベーションやコーポレートベンチャリングの必要性は叫ばれ始めていますが、日本においては成功事例が少なく、成功要因の整理も可視化も遅れているようですが、日本においては圧倒的なご経験と知見をお持ちなので、何か有意義な情報をいただこうと楽しみにしてきました。 で、結局感じたのは、決定的な解決策もメソドロジーもなくて、「経営者の覚悟」や「実行者の個人的な事情」のような精神論なのだなと。 従前であればその「覚悟」や「思い」は、たまたまその組織の中にいた「異端児」が厚顔無恥に組織の中で実現してきたんだと思うんです。 (今や「異端児」であることは褒め言葉ですね。ソニーコンピュータの久夛良木さんがこのイメージ。)であればその精神論「個人の覚悟」や「個人の思い」を思いっきり実行できる組織体制を実現できる体制や制度づくりをすればいいのですが、この辺はまだまだ定説が決まるような蓄積はないのではないかと思います。 オープンイノベーションは絶対解ではないが、絶対不正解ではない以上、取り組まなければいけない大きなテーマであることは間違いないと実感した1日でした。

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