【01Blog】外部によるインキュベーションが今後の主流?

2014.04.23

前回、企業が新規事業を興す上での経営企画のジレンマ的なを書かせて頂きましたが多くの方に反響頂きありがとうございました。企業にいらっしゃる方はもちろん優秀な方が多いとは思いつつもマネージメント型(創造型ではない)となっている社内で新規事業を興すことはスピードやコストの面で問題が出てくるとも思えます。 現在は企業主導のインキュベータが幾つか立ち上がって来ておりますが、米国ではTechStarsMomentum Accelaletorプログラムのように企業が自社実施をせず、第三者のインキュベータ、プログラム、コワーキングなどのスペースにStartupの育成と企業へのマージのアレンジや口利きを任せる形が今後は増えてきそうです。 TechStarsは2006年に創立された老舗のインキュベータですが、自社が独自に提供するプログラムの他に、ディズニーやNikeにインキュベーションプログラムをOEMしています。複数社の企業と組んで色々なインセンティブも提供しています。1000社を超える応募から選抜するのもありますがプログラム開始から90%を超えるStartupが生存しているというのはかなり驚異的な成功モデルとも言えます。 Momentum Accelator プログラムも面白い取組です。第二回以降はStartupのEquityを取るようですが第一回はEquityフリーのプログラムだったようです。
Mobile Monday Momentum Accelerator from mario tapia
第一回目にこのプログラムとコラボしたロケットスペースはサンフランシスコでも著名なコワーキングスペースですが、多くの企業がスポンサーシップに入っており、企業とStartupのつなぎ込みを実施しております。 企業とStartupでは文化が極端に異なりますから、苦手なところは人に任す餅は餅屋にというオープンイノベーションの発想ですね。企業はオペレーションやブランド、ネットワークは極めて強いですから、製品化に至ってしまえばその後のレバレッジには強大なパワーを発揮するので、特にROIは気にするであろう米国企業では外部にインキュベーションを外出しした方がROIが良いことをよく理解しているからだと思われます。今後は日本企業にこのような餅は餅屋に任せる形が増えてくるかも知れませんね。

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