【01Blog】「ボーングローバル」日本の市場だけを狙って世界を変えられるのであろうか?

2014.08.08

「ボーングローバル」日本市場をメインに考えて世界を変えられるのであろうか? 香港の投資促進期間のInvestHKStartmeupHKの取組に対し、世界中のStartupが47カ国から550もの応募があったようです。問題は「日系が少ない」。中国との関係の問題は分かりますが、では、何故、最近ライバル化しているUSからは60を超える応募があったのか? 香港もSingaporeのようなアジアのHUBですね。 地場に密着したビジネスもありますし、地産地消も一つの考え。資金やリソースの厳しいStartupには海外に手を出すのが難しいことも大いに理解できます。色々な単価の高い日本市場でも十分稼げるのも理解してます。GDPが大きな先進国からGDPが結果的にかなり小さい途上国を狙う場合、また先進国でもUSや、中国のような大きな国以外ではバラ色の市場(日本と比較して定量的に大きいという意味で)は無いでしょう。 ファミリービジネスでは富裕層向けもあり得ますが、特に、スケール型のスタートアップでは富裕層狙いのビジネスは①結構定量的に少ない②アクセスが難しい②目立てない(メディアにガンガン出ているものを富裕層は興味を持たない傾向がある)ので難易度が高い。 など、ネガティブな理由はいくらでも並べられるんですが、特に、テック系、IT系など世界的に汎用性が高いものはそもそも「ボーングローバル」ではないと勝てるのか?という気がします。スペック切りしてコントロール型をしてくる大陸型国家の「黒船」が結果的に押し寄せてくるのは歴史でもあったこと。1853年にペリーが来航してから161年。「日本は一体歴史から何を学んだんでしょうか」。。 人生は一度、そもそもが自由なので、どんな選択肢を取ろうが、自己責任だと思います。そして、多くの特にIT系のStartupがアメリカを目指すのは(私もアメリカ好きですし。。)良くわかります。しかし、実際にアメリカで勝てるのか?と言われると。。何を持って勝つかはあります。日本から投資を引き出したいとか。でも、本質的に世界を変える事業を作りたいのであれば私はUS以外で規模を広げてそれを背景にUSに打って出るのが常套手段(日系にとってはという意味で)であると思い、また、尊敬する研究室の大学教授の「(メインストリームではなく)人と違うところを攻めろ」という言葉も覚えております。 我々はアジアに属しているのであり、香港はその一つの「Key City」であることは間違いないと思います。日本の都市も機能も力も素晴らしい。しかし、東京で募集をかけたら550も世界から応募有りますか?来たとしても受け入れられますか?この点は理解せざるを得ない。次の機会にはもっと多くの日系Startupがこのようなプログラムに参加することになるのを切に願うと共に「Goes Global」して欲しいと思います。そして、これまで(2年前ぐらいまでは)アジアであまり活発に活動をしてこなかったUSのStartupが大挙して香港に押し寄せていること。この「強大なムーブメント」を少しでも皆さまにお伝えできればと思います。

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