【01Blog】アイデアに価値はあるのか?「起業」と「新規事業」にて

2014.08.13

起業や新規事業に関してアイデアには価値があるのか? アイデアと言えども色々なものがあります。「発明」という類のものもあれば、客先の「ニーズ」を解決するアイデア。こんなビジネスはどうか?というビジネスアイデア(ビジネスモデル:提携、ビジネスフローなど)などなど。 一般的には起業や新規事業といえば、アイデアは重要で、アイデアがすべて!(とは言わないまでも)という風潮を聞く場合もあります。その一方で、 アイデアには意味がなく行動がすべて。時にアイデアは有害?(StartupのSeed期に有りそうなこと) という声もあります。これは特にSeed段階ではまさにその通りで、ビジネスモデル(アイデア)そのものは当たるかどうか分かりませんので、それを成功に変える「行動」が一番重要であると、初度はリソース(お金・人力)が無いので良く分かります。初度のリソースが無い段階で「アイデア」だけ出す人は極端に言えば「有害」で時にStartupの「生命」を止めてしまう可能性があります。Seed期のスタートアップはアイデア云々もありますが、やはり行動の比重が非常が大きいと思えます。 アイデアを盗まれた?(よく起こりそうなこと) 実際にアイデアを盗まれるという話はよく聞きます。特に別の人にビジネスモデルを出したら、そのまま(オペレーション、つまり、それを回せる人材あり、給料が出て失敗に困らない)企業に盗られたという話はよく聞きます。企業の方は能力云々はともかく、普段はスクラッチでゼロからビジネスモデルを考える訓練はしておりませんので、起こりがちだと思います。また、特に企業の方に悪気もありません。なので、NDAなのか、あるいはある程度まででうまく話すかは、「企業側がけしからん!」というよりは、Startup側に求められる世渡り能力になろうかと思います。Startupになればなるほど「戦場」ですからお人好しでは勝てません。「盗られる方が悪い」と思った方が良いかと。 ただ、アイデアはできるだけ多くの人に話した方がベターというのもあります。なので、何か企業からそのビジネスモデルのコンサルなどでマネタイズしようという場合は別として、一般的にはできるだけアイデアは広く話した方が新しいアイデアや面白いフィードバックがもらえるとは思います。この「住み分け」は若干難しいですね。「話して良いアイデア」と「話してはいけない、あるいは、うまく話すべきアイデアが有る」ということでしょうね。 アイデアだけで商売になるのか? 実際にアイデアだけでビジネスにしている人もおりますが、これは顧客との情報や能力の非対称性が非常に大きい場合でしょうか。なので、なかなかアイデアだけを売るというのは難しい気もします。 以上をまとめると、結果的に、最終的に勝てるような「アイデア(ビジネスモデル)」である必要があり(多分結果論であり、かつ、あったらイイネではなく、市場の本質を捉えているとベター)、ダメなアイデアを追求しても勝てない。一方、アイデア至上主義になると、特に、リソースに限りが有るSeed段階では、特に成功するかどうか不明確なアイデア群(アイデアが良くてもタイミングもあるし)を言うだけでそれを実証するために行動しない人は厳しい。つまり、「アイデア」とそれを実証する「行動」の二つを組み合わせた時にアイデアにValueが出るのではないか?と思えてくるのです。なので、「アイデア」さえ良ければ、オペレーションが強い企業は勝ちやすいし、オペレーションがそもそも弱いStartupではアイデアだけでは厳しい。但し、企業側にアイデアを見抜く力がいるので、その企業にカスタマイズされたアイデアではないとなかなか価値はでないのかな?っと思うところです。 企業側が色々なイノベーションを募集しておりますが、これも一つの流れかと思われます。

・・・