【01Blog】ハッカソン/アイディアソンの本質(大企業編)

2014.09.07

●●●●ソンが大企業のイノベーション創出のツールとして使われ始めています。前回に引き続き、「ハッカソン/アイディアソンの本質」から大企業としての活用可能性を考えてみたいと思います。従来の人事研修にマンネリ化している人事部門へは、ツールとしての「目新しさ」から当分は受け入れられると思いますが、本質的な価値を見失わないようにしなければ一気に廃れるとも感じます。 ところで、現在、大企業主催のオープンイノベーションイベントに参加中で、その熱気を感じながら、リアルタイムでブログを書き始めています。ですので、ちょっと興奮気味で、いつにも増して乱文ですが、ご容赦ください。 前回申し上げた「本質」をおさえた上で、社外の人材も交えた●●●●ソンは、一足飛びに新規事業が生まれるというゴールにはならないまでも、以下のような効用があるかと思います。 ①社内のイノベーション人材の発掘 今回の取り組みで有意義なのは全9チームにそれぞれ大企業の社員が1名ずつジョインされていることです。それもみなさん立候補らしいので、やる気のある人材ですし、この中からイノベーティブな人材の掘り起こしができると思います。 ②やる気のある社員のガス抜き 参加した社員にとっても、いつものオペレーションから解き放たれ、社外の刺激的な人達とワークする喜びを感じていただけているでしょう。(そうです、事業開発って楽しいんですよ。)イノベーティブな社員にとってはルーティンワークで不満を抱えているかもしれないので、魅力的なキャリアパスの可能性を感じられるので満足度が上がりますし、他の社員への波及効果も期待できます。一定のガス抜き効果があるかと思うんです。 ③アイディアに差はないと分かる 社外にも開かれたしがらみがない環境を用意できて始めて、社外も社内もそれほどアイディアの革新性/新規性に差がないことが分かると思います。単純に社内だけの活動ではアイディアを出す機会も動機もないということだと思います。日本は優秀な人材ほど大企業に就職しますので、やはり社内にはタレントが埋もれていますよ。 ④社外の風でワクワク感を感じる価値 本日、主催企業から多くの方々がいらっしゃっています。注目すべきは、みなさん嬉しいそうで、気持ちが高揚しているのがすごく伝わってきます。ワクワクしている感じですね。恐らく、このワクワク感は社内だけだと作れないと思うんですね。社外を巻き込んだからこそ、生まれる感覚ですし、このワクワク感が事業創造の源泉なのだと思います。 ⑤ショック療法 上記②で言っていることとは矛盾しますが、思考スピードと市場に対する感度、アンテナの立て方は圧倒的に社外の方が優れているということを痛感することも多いと思います(人によりますが。)。そして、今回参加した社員の方々は心地いいショックに変えられるでしょう。 ⑥社内説得ツール 社内の人間が言っても説得できないことが、社外の人を通すと通じることがあります。ゆえに社員にとっては社外の人達を通すことで自分達の思いを具現化するよい機会になると思います。 最後に、イベント後の懇親会で主催企業の要職に就かれる複数の部長様、室長様とお話しする機会をいただきましたが、1人の漏れなく「大企業が新規事業を産みづらい宿命」を十分理解され、その組織上の課題をご理解されていることが分かりました。やはり、大企業で部課長クラスまで行かれた方々は優秀ですね。大きな組織では経済合理性だけが正解ではありませんし、リスクの塊である新規事業を、組織で意思決定することの難しさを再確認できました。 それにしても、今回のイベントは様々な参加者を巻き込んだオープンイノベーションとしてはかなり盛り上がった模範的なイベントだったと思います。主催企業のみなさま、HackCampの矢吹様、大阪市行政様に拍手をお送りさせていただきます。 今日もまとまりがありませんでしたが、自分の備忘録ですのでお許しください。@新幹線で帰宅中。

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