【01Blog】今は起業しない選択、イントレプレナーとして今を生きる

2014.09.21

イントレプレナーという選択肢 起業に関しては正直、始めたところからの経験値になるので、当初なかなか成功しない(最終的に成功するにしろ時間がかかる)傾向があるのは否めないと思います。人材やコンサルなどのキャッシュ・フロー型も良いのですが、どうしてもスケールするのが遅くなる傾向があり、スケール型を目指す場合は、本業からは1.5-2年の無給状態、またはそれに準ずる状態は覚悟せねばなりません。これは正直家族持ちには辛いですね。 日本は起業活動率世界最低レベルですので、国単位で見て生存危機の状態ですから、起業することを表向きはオススメするんですが、子供が多かったり、結婚したてだったり、家族の事を考えると安易に起業すべしとも言えません。日本は権威主義や実績主義がすごいのでこの点は起業に厳しいんですが、やり方にもよりますし、逆説的には起業しやすい国(競争が緩い、比較的金払いが良い、階級が少ないので他国では見られないほど誰でも起業できる)とも言えます。ここはどう見るかですね、但し、 「起業しろなんて、人にはよう言えんわ。。 と昨日、結構苦労した人がそんな話をしておりました。このため、副業として二足のワラジも当然おすすめしますし、正直、今の会社あるいは転職ではなんとかならないか?という話を実際にはします。一つの選択肢としてイントレプレナーもあるでしょう。ここで重要なのはそもそも自分は何をしたいのか?ですね。 起業という行為がしたいのか?世界を変えたいのか?何かやりたいことはあるのか? さて、いくつか、選択肢を。 1. 起業に付き添う これは個人的には結構お勧めします。いきなり起業するわけではなく、既にある程度売上、あるいは調達した会社にCOOまたはそれ以外でも入る方法ですね。辞めないでパートタイムもいいです。結構なメリットがあって、
  • 人脈が広がり、実は転職も容易になります(to ベンチャー、大企業、中堅とも)。
  • 自分が起業した時の疑似体験ができる。ベンチャーと一般企業の違いが分かる(※もちろん、実際に起業するまで本質はわかりませんので、勘違いしないように注意!、あくまで創業メンバーならば、多少実力が程度で)。
  • 一気に知見がたまります。社内政治少ないですから、市場の事をうーんうーんと考えるので。
しかし、個人的にはCFOやマーケティング、広報などの一部専門領域またはクラブ活動、プロボノなどサイドサポートはともかく、いわゆるインキュベータやアクセラレータなどの第三者的起業サポートを起業していない人が業務として行うのはものすごくお勧めしません何故なら、自分も起業系で分かっていると勘違いしてしまうからです。大企業系でそんな人が居ますが、一生起業しない分には問題無いですが、外部リソース活用などの意図がない限り、かなりその方のキャリアに問題があると思います。投資家なら投資家というのはありですが。 2. イントレプレナーとしての選択 転職なのか自社なのかは分かりませんが、この選択はあります。先に書いたように起業の実力はつかないと思ったほうが本人のためなので、この点は考慮するとしても。また、あくまでマクロで考えた場合ですが、純粋な社内だけでのイントレプレナーは国際競争上もうキツイと思いますので、この線は一旦捨てた方が良いかも知れません。 まず、本気でイントレプレナーをやる場合は、その会社での出世はかなりの確率で捨てないとなりません。但し、他社は高く買ってくれる可能性が高いので気にしなくていいです。その会社は辞めるつもりというのが最初です。起業とイントレの違いは創造と変革です。後者の方がよほど難しい。なので、ガンジーになれということです。 もう一つは強烈な愛社精神が必要だと思います。あなたは、その会社のプロパーですか(例えば大卒後に入ったままとか、親の会社とか)?これは極めて重要です。ガンジーになるので。会社員はあまり気づきませんが、イントレは結局自分のためではなく、人のためになります。人のため世のためというのは素晴らしい。しかし、自分に大反対する人たちも同時に助けることになります。かつ、どんなに大きな会社でも極東の島国の一企業です。なので、これらの残酷な現実を前に、強烈な愛社精神が必要なんです。 最大は、取締役や社長などに支援者を創ること。 最後に、必ず外部リソースをうまく活用すること。日本しか世界に無いなら、どうぞ、自分たちで。世界の競争環境を理解するのであればなんでも自社でという変わった考えを捨てないと勝てません。それに、外部の人に内部に言わせて説得するのは古くからコンサルなどを使ってやってますよね。「コンサルの仕事は、社内で言えないことを代弁することか。。」と誰かが言ってました。 但し、気をつけて下さい。社外の人は「あなた達の為に存在するわけではないこと」。もう一つは、外部リソースはうまく使えなければ意味がありません。使う側の手腕が問われます。 それらの条件を満たすと、イントレプレナーとして実は日本は結構良いなぁと思ってます。理由はいくつもあって、
  • 人事制度が緩いので、最初は断られるが、研究所から営業などへのあり得ないような転属が可能。うまくネゴれば良い。
  • 大量に反対する人も居るが、基本的に良い人が多く、努力を認めるところがある。
  • なんといっても給料が出る!失敗しても全然給料が出る!成功してもあまり伸びないが給料が出る!
  • 波に乗れば、全員が乗ってくる。
しかし、日本人の欠点として妙に正義感が強いので色々言われて「怒ってしまう(適度に怒るのはOKですが)」とか「あの人は分かってくれない!」などの点があります。ここはBoss Managementを今一度勉強しましょう。敵を作っちゃダメです。前に言われました。 「一番怖いのは男のプライドを傷つける付けること」 日本人は人間は分かり合えると思ってますが、実際には「わかりあえません」。これを前提として社内戦略を立てるべきです。ちなみに、一度、Key Manのプライドを傷つけたらかなり厳しいですね。この時は他社に載せ替えた方が良いかも知れません。もちろん、また同じことをやらないように。 高い概念の世界観はOKですが、理想論を相手にねじ込むことに意味はありません」 今一度、「真の理想主義者は現実主義者からしか生まれない」という塩野さんの言葉を思い出し、事に当たられてください。確かに極東の島国の1社かも知れませんが、企業内起業を成功させる事は他社にも波及します。多くの企業にも夢を与えるでしょう。 もう一回言いますが、あなたがしたいことは、反対者をねじ伏せて、あなたのプライドを守りたいのか?それとも(例え一社だとしても)世界を変えたいのか? 今一度、心に問うて欲しい。 また、是非、イントレ活動を通じて、社外のタレントとの交流を深めてください。結局はイントレも起業も人ですから。

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