【01Blog】大企業から起業することをお考えの方へ。何が変わるのか?

2014.10.11

おすすめしないが、仮にされるのであれば。。 日本は起業活動率最低ですし、大企業に優秀な人が沢山居ますので、是非、起業して日本を活性化して欲しいという想いがあり、自分を棚上げしてつい色々言ってしまい後悔しきりな事も多いですし、成功にしろ失敗にしろ権威主義の日本で起業(あるいは独立でもいいので)して苦労したこともない人に何か言われるのも(単なるヒガミですが・・)なかなか納得いかない部分もあるところであります。オッサン心は複雑でございます。 01Booster と、しょうもない自分の話は置いておいて、大企業の方は起業という選択肢を頭に置く前に、リスクの問題もあるでしょうから、カタリストになることをお考えになるのが一番良いと思います。転職も容易になるし、起業に絡むことも、あるいは自分自身が起業する障壁も下げると思うからです。家族が沢山居る方は更に起業はオススメできません。大きく分けて、起業に向かう人は下記にわけられると思います。
  1. 自分自身で起業するというゴール設定をしており、そこに対してどのような形でもステップ的に手を打ってくる人。ゴールがぶれない。なのでホントに見ているとステップですね。ステップを踏まずとも数名の持って生まれた起業家はそうですね。他の選択肢を思いつかない人ですね。
  2. 色々やっているのであるが、特に起業にゴール設定もしていないが、結果的に会社に馴染めず、起業に向かってしまうタイプ。特に、親が起業していたり、商売人だったりする人に多いですね。ちなみに、01Boosterの代表も共同代表もこのパターンです(親が事業主)。才能ある個人もそうですね。結局人の創った器の中では活きられない人。
  3. お金もあまりない、プランも無い、とにかく起業してしまった人。起業することが目的化しているケースですね。もちろん、何もかも悪いわけではありません。背水の陣にならないとできないことも多いですから。
  4. 特に悪いわけではありませんが、色々言うものの結局しない人。
  5. 俺は私は絶対しない。と公言するが、結局ずるずる引っ張られて、せざるを得ない人。
2/3と4の間が結構壁があるんですが、4も結局したりもするので、人は流れに流されますね。ちなみに、私の経験上起業で活躍する人はIQが異常に高くて何もしなくてもやたらと学業の成績の良い人も含まれますが、およそ社会人大学院などで成績の悪いタイプです。成績の良いタイプは起業に向かないかもしれません。人の示した尺度で計られるのが嫌いだからかもしれませんね。どちらでも悪いわけではありません。 さて、どのような形でも大企業で起業に向かった場合、かなり乱暴なものですが、下記のグラフを参考にして、自分の気持ちを整理すると良いのではないか?と思います。 01Booster 上記のグラフはあくまで独断と偏見と自分の経験に基づいております。突っ込みどころ満載のグラフですが、イメージとして起業前の戦闘力を100とすれば、起業後の戦闘力は30程度でしょう。非常に定量が曖昧ながら下記に解説します。 まず、基本的に起業したことがない人は自分で決断する能力を鍛えた経験はありません。これは会社でのジャッジとは異なります。指標が何も無い状態での決断です。青空の決断とでも言いましょうか。全く会社員の物とは別物と考えた方が良い。起業してからしか付かない能力は40ぐらい見ておいた方がいいです。この青空の決断力を含め、正直この起業からしか付かない能力はベンチャーに入っても、横に携わっても付きませんのでこの点は勘違い無いように。結局、自分がCEOなのかそれに準ずるいいとこ創業の1−3名の誰か(かつリスクを取って専念した場合のみ)でない限りは付きません。この点は絶対勘違いしないように!後でたいへんです。 次にお金の不安。これ大きいです。かなりの人がこれでくじけます。日本はお金持ち起業家少ないですから。なので、30ぐらいの比重を。ファミリーなどに不安がある時は、苦渋の選択でも恐れず、企業内でのカタリストをお勧めします(チャンスは来ます)。体力は何も会社員が楽だと言っているわけではないです。ただ、保障はあります。起業家は倒れたら終わりですし、起業家は休みもありません(逆に毎日が夏休み)から、少し多めに気持ちを確保。 ファミリーマネージメント。はい、結婚してたら離婚は覚悟してください。もちろん、全員ではありません。なので、会社員だからといってファミリー仲良しではないですが、相対的にファミリーサービスが厳しくなりますので、ファミリーへの気合を少し勘定に入れた方がいいです。 社内でしか使えないもの、社外でも使えるものに大きく分けて、人脈とスキルがあると思います。これは個人差が烈しいですが、人脈は会社や事業形態(元の会社の仕事を受けるなど)にもよりますが、分野を変える場合は、ほぼ使えないと思っておいた方が良いです。但し、起業では人脈構築は会社員より圧倒的に楽ですので、この点はポジティブ材料です。一方、現金に人は去りますから、元の会社での人脈や知名度、会社名をベースに付き合ってくれている人の方が圧倒的に多いぐらいで思っておくのが良いかと思えます。とにかく、ホントウの仲間を創っておくのが必要だと思います。結局は人ですから。異業種交流会とかもいいです。でも、同じ釜の飯ではないですが、社会人大学院など何か一緒に損得勘定無く付き合った仲間を持っているのは極めて大きいです01Booster スキルは個人差が大きく評価が難しいですが、精神論で言うと、過小評価(もちろん、自信をなくすという意味ではなく、謙虚という意味で)しているぐらいの方が良いかも知れません。特に会社では自分がやらなくても人がやってくれる業務(税務、会計など)が多いですから。 日本は権威・実績主義です。これは特に起業においては極めて大きなハードルになります。時間も金もないのに、過去の実績は?とかになります。この点がゼロ出発です。また、能力的に劣っているわけではありませんから、極めて強い理不尽を感じると共に、やるせない気持ちにもさせます。務めていた年数にもよりますが、大企業のプライドが骨の髄まで染み込んでいると思って自分を客観視するのがベターです。この権威主義のため、既に強い団体や会社(プラットフォーマー)などと組みたい欲望に駆られます。これは非常に良し悪しです。経営判断ですね。私は(もちろん、多かれ少なかれそうするんですが)できるだけ独立独歩で自社の資産を創ることをお勧めします。苦しいですけど。。 1024px-Ichiro_Suzuki_and_Barack_Obamahttp://ja.wikipedia.org/wiki/イチロー 最後が大企業ブランドの嵩上げです。ブランドには大企業のインフラも含ませてください。これは40ぐらいの比重を見ておく(100程度の戦闘力では40ぐらいはこれによるという定量感)と良いかと思います。良く聞くのが会社の名前で成績を上げたことを自分の実力と勘違いして、早期退職後に起業して失敗するケースです。能力というよりは自己認識の問題が大きいと思います。 以上、色々書きましたが、大企業には能力ある逸材が多いと思いますし、起業される人は是非とも思います。但し、今一度、自分のリスク許容度などを考慮の上、事を進められたらと僭越ながら思います。 起業には不安はあるが不満はない。(by 7Fの代表、星野さん) 640px-Apollo_11_bootprint 人の創った舞台ではなく、自分の足で立つこと。多くの人がワクワクした仕事をされて、活き活きとできるように心から願います。

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