MBAは事業創造や起業で役に立つのか?
最近感じるのは大手企業が本気で事業創造に外部リソースを活用することを考えだしたということです。大げさに言えば、事業創造領域では新しい時代の幕開けの息吹を感じるといったところです。なかなかこれだけ大きな変化を日本の産業界は経験したことが無いのではないでしょうか。
さて、最大の問題は人材ですね。起業に関しては確かに盛んになっては来ているものの、あくまで東京とその周辺。果たしてMBA(or 社会人大学院)出身者はこの事業創造の中核を担えるのか?ですね。私自体ももちろんビジネス学習は重要だとは思いますが、特にMBAが偉いとも、何か決定打になるとも思ってません。しかし、
国際競争力の観点でこのデータに注目したい。
文部科学省の
データによると日本の社会人大学院の比率は極めて低いということです。何が言いたいかというとMBA云々の前に
日本では社会人大学院に行っているだけで異分子なわけです。これは極めて重要な視点です。
ある大手の米国の音楽関連会社は経営層が地場の有名MBA出身者で占められていると聞いたことが有ります。何が良いかというと共通プロトコルです。日本語といえどもお互いに全てが分かり合えるわけではありません。MBAでヒト・モノ・カネのビジネススキームをひと通り習っているとベースの言語(プロトコル)が共通する利点があると思うのです。
一般的に私の個人的な感覚ではMBA自体は大企業向けの要素があると思います。つまり、ゼロからイチのような創業系に関してはそこまでコンテンツとしては強いわけではないと思えます。もちろん、ケースとしてはたくさんありますけども、結局、起業の能力が起業自体をしないと
疑似体験との乖離があるということになると思います。
また、ある程度の人が、会社での悶々とした感覚(欲求不満)を勉強することに転化している傾向も否めません。行動はしないということですね。勿体無いですが。。
さて、上記を踏まえると、確かに、MBAを取っているということ自体が起業や事業創造に有利になるか?と言われると、そうでもないかも知れない。しかし共通のプロトコルがあること、また、日本においてはそもそも異分子である社会人大学院を卒業されている方は、
日本の事業創造の人材として極めて重要なプールとなりえるのではないか?というのが私の仮説です。
・・・