【01Blog】日本が起業大国になる未来は来るか?

2015.02.02

日本人は起業が苦手、リスクを取るのが嫌いというのは本当か? 例えば恐怖遺伝子などを題材にして日本人は怖がりだからリスクを取りたくない(起業したくない)と仮定すると、では、合理的に考えてリスクの部分は得意な国の方々にお任せして、実行のオペレーションの部分を担うというのはあり得ますね。全ては表裏一体ですから起業チームでCOOを日本人が実行すれば強くなるならば素晴らしい。 日本人は過去に結構リスクを取っており、リスクを取る時代とそうではない時代が交互に来るということは過去に少しまとめました。織田信長の時代や豊富秀吉の時代の話を考察するのも素晴らしいですが、余りにも昔だと流石に難しいので、明治以降で考えてみます。 1. 大正時代のベンチャーブーム 大正時代は今も続く名立たる企業が創業を開始しています。グリコ、キユーピー、カルピス、コマツ、中島飛行機(現在の富士重工の元)まで沢山の企業群が創業しています。日経の記事によりますと、「大正時代は財閥系企業などベンチャーに出資する側が投資回収を急がず、時間をかけて育てようとしました。」とあります。好景気や恐慌もありましたが、このような時代背景で多くの企業が生まれたということです。 明治時代の変革時に色々、基本的な仕組みができたと思いますが、渋沢栄一は日本の産業の立役者ですね。下記の変化の度合いがすごい(1866年と1867年の1年間で!)。 Eiichi_Shibusawa_transformationhttp://ja.wikipedia.org/wiki/渋沢栄一 2. 戦後のベンチャーブーム 戦後に関しては、ホンダやソニーが有名でしょうし、外的要因に極めて影響を受けたとは思いますが、30年で良く復興したし、ここでのベンチャー(起業)の役割は大きかったと思われます。 そもそも日本の開業率は低下の一途を辿っていると。 j3105000 次に開業率とGDP成長率の相関を取ってみると、なんでも成長すれば良いってものでもないでしょうが、これまた現状の日本はお粗末な状況です。一つ、ポスト資本主義とまで言うような新しい理論を考えるのも悪く無いですし、永続的な成長が無いのも確かに。しかし、あくまで国際関係あっての日本ですのでここまで低いのは流石に。。そもそも、100年後に国が有りますか?というレベルかと。 fig_120302http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/rep073j/html/rep073j4.html もちろん、時代背景もありますが、およそ明治維新の後、戦後など大きな変化を伴う時に起業が盛んになるのは当然といえば当然ですが、このままの状態で進んでもひたすら落ちていくだけなので、ではどうするのか。 まとめると、日本人がリスクを回避する傾向があるのが事実として仮に認めたとしても、過去に起業ブームは何回もあったという事実は変わらず、世界の中での関係の中ではあるものの、世界的な企業も立ち上がった過去があります。そこでは多くの個人が活躍しました。 01Boosterでは世界的なバブル崩壊は2017-2018とふんでおりますが、アジアの活況は一時的に停滞するでしょうがあまり変わらないでしょう。アジアという立ち位置で後はどの時点で日本の起業が盛んになるのか、あるいは日本企業がそこでどのような役割を果たすのか我々自らが歴史を創っていくことになるであろうと思います。

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