コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の本格到来が日本にも始まる?
既にCVCの話は数年前から話が日本でも出てきておりますが、本格普及まではまだまだというところではありました。一方で、日本でも大手企業がベンチャー企業との連携を活発化する動きが紙面を賑わせておりますが、アクセラレータープログラムにCVCという組み合わせが日本でも一般化していく可能性もあります。さて、今回は海外のCVCの状況を少しまとめてみます。
1. CVCとは?
日本においてもCVC設立のニュースが紙面を賑わしておりますが、まだまだ日本では馴染みが無い方も多いのでは無いでしょうか。下記がその概念図です(
FVCさんのサイトより)。CVCの重要性は早稲田ビジネススクールの樋原先生の
記事が分かりやすいです。CVCの詳細な資料は
こちらを。
http://www.fvc.co.jp/management/cvc.html
2. 世界の状況
CVC自体は決して新しくはないですが、USではかなりの
ブーム(既に成熟期と言っても良いかも知れませんね。年率6%ぐらいの投資数の伸びですね。2013年で4100投資、2014年の半期で2100投資)となっております。昨年に様々な
記事が
出ております。世界で最もアクティブなCVCということで25個のCVCが列挙されているます。名の通った企業でCVCを持っていないところは欧米には既に少ないかも知れません。GoogleとIntelさんのCVCはとても有名ですね。日本でもソフトバンクさんとドコモさんのCVCが入っておりますね。IT系が中心にはなりますが、
IT以外でも材料系(3Mなど)、小売のセブン-イレブン、ベストバイ、物流(UPS、ドイツ郵便局)などもあります。
http://www.entrepreneur.com/article/235598
ヨーロッパでも
Googleが100億のファンドを昨年組成しておりますね。先進国ではCVCを活用した新規事業投資というのは既に一つの大きな柱であることは間違いないでしょう。Tech系のベンチャーキャピタルに関しては
こちらに記事があります。
下記のプレゼンはEuropeとイスラエルの投資の状況ですが、技術のコアの開発力のあるイスラエルへの投資がすごいですね。これもCVCの一つの流れかも知れません。技術のコアを製品化するのは実際には難しいですから、エンタープライズの資金やオペレーション力が必要で、それを種で押さえるCVCに注目が集まるのも必然ですね。
http://www.slideshare.net/gdibner/europe-israel-4-q14-deals-done-review
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