01Blo / 少数派が世界を変える!? 女性事業家ワークショップにて

2016.01.20

私はシングルファーザーです。シングルファーザーは少数派(マイノリティ)なので、色々面白い経験をしてきました。基本的に人は自分の見たいものを見たいですし、聞きたいことを聞きたいということです。つまり、シングルファーザーというあまり周りに居ない人(少数派)に対して、周りの人が創るイメージと自分の実際が違うとなかなか理解してもらえないことが多々有りました。

パソナさんと社労士の菊池加奈子さんとご一緒させて頂いて、主にお子さんをお持ちの女性事業家(自分で事業をやっておられる、あるいは企業でお勤めになって活躍されている)の方々向けにワークショップを実施しました。


後半は菊池さんのお話とディスカッションでした。


今回を通じて色々調べたのですが、なかなかお子さんをお持ちで、まともに働かれようとされている方々には過酷なのが日本の状況のようです。

まず、世の中の流れをおさらいしましょう。ここにまとめましたが、昔のように明らかにものが欠乏して何かを供給すれば良かった時代と異なり、特に先進国ではイノベーションが重要になり、企業がアクセラレーターやインキュベーターなどに参入して、起業家の力を新規事業に活用する流れが起きています。その中ではイノベーションの観点からダイバシティーが求められ、実際に投資側にも国の分散や女性の数が増え、起業における創業チームにも女性が増えています(TechCrunchの記事)。実際に父性だけだと起業チームは分解するので、男女の組み合わせがパワーを発揮するのは事実だと思います。業績的にも男女混合チームが63%良いというコメントもあります。

これはイノベーションの観点でも大きな世界の流れでしょう。一方で日本の事業家の女性にはなかなか過酷な状況です。エコノミストの指標の働きやすさで世界的に最も低い部類。家事は他国と比較して、ほぼ女性。確かに、明治維新後の極端に人口が増えた時期にはそのような啓蒙や政策があったのでしょうが(図表2参照)、流石に日本も先進国や成熟国となり、状況は大きく異なりながらも、文化の部分は変わっていないというところでしょうか。社会も家庭内の理解も足りない部分が多いようです。

このような中で、家政婦を使うような部分でも日本は利用率が最も低く、これはなかなか大変です。周りの理解が進まないようです。

私はこれを日本におけるダイバーシティへの理解不足が大きいと認識しています。

人は分かり合える・理解できると思うのは日本的な話しで、海外では相手の事を理解しようとするが、理解できない事をベースに話しが進むと思います。私としては、ダイバーシティとは自分の価値観で相手を判断する・理解する(できると思う)ことではなく、違いを認めて(相手の人格・生き方を自分の価値観で判断し過ぎない)、分かり合えないのであれば、どのようにするか?ということかと思います。

結構、コミュニティや周りの目、配偶者の理解の部分で困っているところが多いので、是非、人は人であり、相手を認めるという意味での真のダイバーシティが日本には必要であり、その結果、日本がダイバーシティ&オープンイノベーションで強い事業チームを創れることになり、世界のトレンドとなっている男女共同チームによる事業創造に向かっていけると思えるのです。

創造する人は少ない。創造できない人は山ほどいる。それゆえ、後者が強いのである by ココ・シャネル

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