01Blog / 出る杭が打たれるというのは本当?

2016.01.29

確かに東京は人が多いので出る杭は地域に比べて打たれづらいかも知れません。地域によっては比較的穏健なところと厳しいところがあるかも知れませんが、共通してどこに行っても聞くのが「うちの地域では出る杭は打たれる文化なんですよ」という言葉です。本当に皆に同じことを言われるので、出る杭打ちの選手権をして決めても良いのでは?(杭打ち度を定量化したい)という好奇心が働いた事もありました。

米国の大学で起業を教えていくところで「最初から輝きすぎるな」という言葉を先生が言っている事を聞いたことがあります。はて?と思ってしまいます。また、過去に米国で仕事をしている同僚が「自由の国だというが、意見が通らない」と散々悩んでました。私も色々。。これは種類を変えて、出る杭は打たれるという現象はどこでもあることかと思えます。前に飛行機で見たサウジアラビアの「少女は自転車にのって」を見てもイノベーターの少女が保守的な教師と対決するところ、一方で、街の理解のある優しいおじさんなど実に多種多様です。

ということは、、と調べてみると、出てくる出てくる。海外でも出る杭は思いっきり打たれまくるということですね(参考1参考2)。つまり、日本だけが出てくる杭が打たれるわけではない。

少し視点を変えてみると、「出る杭は打たれても困らない」のが日本としてみてはどうでしょうか?コミュニティが場所や会社に長期間にわたって比較的小さく固定される日本では確かに、長期的関係で調和を重視するのはわかります。同一のコミュニティにとどまる自分たちの問題ではないでしょうか?つまり、打たれる状況に自らを置いているということはありませんか?

このブログは面白いですね。米国だって散々出る杭は打たれるが(確かに大統領選なんて、まぁ、凄い叩き合いよう。。)、叩かれる事を前提でさてどうしましょうか?ということかと。

つまり、地域でも多分、都市圏でも程度の差こそあれ出る杭は打たれる(かつ、多分、場合により諸外国より「実際には優しく」)ことに変わりはなく、地域の方が長期的視点の元に「出る杭は打たれる」のは良くないなぁという議論を超えないところで止まってしまう可能性があるように思えます。極端に言えば競走が緩い(周りが優しい)のだと思えます。本当に競走しているのであれば、声を上げなければ誰も見てくれないし、かまってもくれません。

仮にその場所(地域・会社)で難しいのであれば、世界は広い。移動・転職すれば良いし、出る杭が打たれない(?)海外に行けば良いとも思えます。もっともっと高みを目指しましょう。

もう一度、何やっても(世界のどこに行っても叩かれるので)叩かれる事を前提で対策を練るというところに発想展開されてはいかがでしょうか(第三者を使うなんてのはどこでもある手です)。

成功には嫉妬が伴い、成功者の多くは老獪と目されやすい。地位と名誉には、それぞれ付随する慎みがあることを忘れてはならぬ。 by 渋沢栄一

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