01Blog / 運命は起業の中にある

2016.04.13

勘違いして4年で電通を辞めたらエラい目にあったというブログがあり、なかなか人気があったので少し加筆してみようかな?っと思います。ちょっと元々のブログとは異なる視点になりますが。

仕事はあまり来ない(期待の10%ぐらい)

これは誰を対象にしているかにも依るんでしょうが、B2Bであれば確かに想定よりも発注してくれる人は非常に少ない。かつ、最初はサービスも製品もふにゃふにゃしているので、お客さんがではこういうサービスをあなたは持っているから、これだけお金を払おうとは言ってくれないということですよね。

買うべき対象(メニューや商品)になるものとその値段が必要

ですね。買う買わないというジャッジに持ち込むという当たり前の事が難しい。後は煽ってくれる人も居ません。これも大きい。

今の会社で上位1%

起業で成功される人は、会社内でも活躍している気がします。確かに不遇な場合もあるでしょうが、ある程度、会社内で活躍できていないで、社会が悪いといっても、やはり市場はもっと厳しい。アイデンティティ欠損もするでしょう。少なくともどのような条件でも今いる環境である程度の活躍ができないのであれば起業も難しいともいえます。起業をされようと言うのであれば、1−2個会社内で業績の伝説を残しておくと良いかも知れません。

受注と入金

直ぐにキャッシュインするビジネス(飲食とか)ではない限り、まずは、受注に時間がかかります。大手企業を顧客にする場合、半年という単位は普通ですし(下手すると1年半ぐらいかかって失注とか)、3ヶ月は確実に受注までかかりそうです。これは中堅企業でも時間はいずれにしろかかります。特に支払いサイトは非常に長い場合もありますので、この点は心してかかる必要があります。国際的に見て競争環境は緩いですが、特に意思決定は日本は世界から遅いと言われています。なので、初動の立ち上がりは他の国よりも長いと思う方がベターかと思います。

人件費の大きさ

人件費は非常に大きいですね。例えば、300万円、500万円、800万円としましょうか。良いところであれば800万円は普通でしょうが、初度のStartupの資金調達や借りいれは3000万円とか1000万円、500万とかです。これを考えると、この人件費というのは物凄い大きなポーションです。特に会社の頃は人件費をあまり考えない部分が日本企業にはあるので、感覚的にちょっと疎い部分です。

確かになんとかなるし、なんともならない

無理だなー。と思うものは確かにうまくいかないですね。顧客の発明系は特に。ある程度しっかりしているものは「運」の要素で浮かび上がるとは思えます。この「運」って難しいです。計画的偶発性があることは確かに。ただ、では、「運」なんだが、その「運」もこちらが何もしないのに、向こうから喜んで来てくれるものでもない。じゃ、なんだというと、その兆候や現象がチャンスだと気付ける能力、自ら運を掴みに行く行動力の上に成り立っていると思えるのです。

人を幸せにできるのか

家族の問題は、少なくとも家族は別の人格であり、手放しで自分のやることを理解してくれる都合の良い人達ではないということかも知れませんね。これはもしかしたら顧客の発明と共に「存在しない家族を発明してしまう」ということかも知れません。結局、自分の立場とは関係なく、出来る限りの事をしないと離れてしまいますね。

では、関係した人を幸せにできたのか。これは難しい。その人に好かれようとすると、良いことを言ったほうが良いでしょう。でも、それがその人を幸せにするかは疑問ですね。

結局のところ、起業では様々な人に大なり小なり迷惑をかけます。これが、自分で生きているというよりは、生かされているということなのかも知れません。

運命は性格の中にある by 芥川龍之介

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