01Blog / コンフォートゾーンを超えて、ラーニングゾーンも超えて、パニックゾーンを楽しもう!

2016.05.05

01Dojo for MentorsのDay1コンフォートゾーンという概念をお伺いした。

コンフォートゾーンとは何か

ここに解説があります。心理学の話です。コンフォートゾーンの中では現状のスキルセットで難なく過ごせるので、悪く言えば「ぬるま湯」です。このため、パフォーマンスを上げるにはコンフォートゾーンの外側にあるラーニングゾーンに行く必要があります。但し、あまりにもストレッチするとパニックゾーンになり、パフォーマンスが上がらない状態になるそうです。

つまり、ストレスLESSよりは、適度なストレス(不安)の中の方がパフォーマンスが上がるということですね。

当然ながら、学習効果もラーニングゾーンに居たほうが大きいとなりますし、創造性も発揮させられると。

クリエイティブキャピタリズム

この理論からはハリウッドのクリエイティブキャピタリズムを思い出します。簡単にいえば、映画毎にプロジェクト的に集まり、次の仕事は保証されていない。このような不安な状態で非常に創造性が高まるとあります。スタートアップは急成長を目的とした組織ですので、近いものがあります。つまり、将来が保証されていない不安定な要素は創造性を掻き立てるのです。

起業はパニックゾーンとラーニングゾーンを往復する

個人的に一番腹落ちしたのは実は起業初期の「カオス」です。多分、下図のイメージです。会社などはコンフォートゾーンで、チャレンジしている人でラーニングゾーンだと思います。一方で、起業だといきなりラーニングゾーンを突き抜けてパニックゾーンに達します。当初は意識朦朧、何をしたら良いかわからないカオスはまさにこの状態ではないでしょか。つまり、あまりにも会社員とは違うので、パニックゾーンに達するのでパフォーマンスは落ちます(朝からできれば布団をかぶって寝ていたい)。その内、ゼロがイチになったあたりでラーニングゾーン(スタートアップ的に成長している間は)になります。かつ、常にそこに留まるので(コンフォートゾーンになったら敗ける)、常にパフォーマンスは高いです。客観的に見ると、会社にお勤めの方の25-600倍という速度もあながち嘘でもありません。

実は、スタートアップの教育効果は極めて高いのはこの理由ではないでしょうか。


パニックゾーンはいつかラーニングゾーンに変わる

起業は自分を再発明する旅です。当初はパニック状態ですが、少し経つと、人間は不思議なもので慣れてしまってラーニングゾーンになります。そして、人にも依るでしょうが、一つの事象に出くわします。

コンフォートゾーンになりたい(入りたい、安定したい)のに、そうなるのが怖いのです。

これは私は「正しい不安」だと思います。

何故、人はコンフォートゾーンに留まろうとするのか

先の01Dojo for Mentorsの中で人によっては何を言ってもここだけで良いというコンフォートゾーンを抜けない人が居るという話が出ました。実は強い不安がある場合はコンフォートゾーンが狭くなると述べられています。但し、それを超える不安があったらどうでしょうか?過去にです。

私的には経験としてバブル崩壊後の恐ろしい大リストラと、ハードウエアからソフトウエアへの価値観の推移によるハードウエアベンダーの凋落を大きな変化だと思っております。もう一つは多分、親が小さな自営業だったので、明らかに留まると倒産してしまう状況というのは素直に怖いのです。

人にも依ると思いますが、敢えて、コンフォートゾーンに留まる人は恐怖が足りない場合もあるかも知れません。私は起業を通じて、多くの人がパニックゾーンを楽しむ未来が来ると良いと思います。勧められないが、実はそこまで大したことない部分も多いというのが大方の起業された人の意見です。

なぜならば、そうしなければ、自分たちはある日、パニックゾーンの更に向こう側で思考停止に至るかも知れず、思考停止したところで誰かが助けてくれるわけではないのですから。

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