01Blog / 起業の天敵「プライドの正体」良いプライドと悪いプライド

2016.07.18

プライドというものは起業の天敵でもあるし、一方で強い味方でもあります。では、良いプライド(起業にとってプラスになるもの)と悪いプライド(起業にマイナスに働くプライド)というものはなんでしょうか。少しまとめてみます。

勝てない起業家の特徴

勝てない起業家で我々のようなベンチャー支援側でだいたい出てくるのは。。

  • 人の話を聞かない
  • こだわりや思い込みが強すぎる
  • ちょっと相手を受け入れずチームアップができない
  • (何かの琴線に触れると、何かの自信に触ると)怒りっぽい

などでしょうか。簡単にいえば「悪いプライド」が強い人ですね。この場合、存在しない顧客(顕在していないという意味ではなく、そもそもそういう顧客は存在しない)を発明してしまうのが特徴ですね。この結果、最終的な失敗に至るケース、あるいは、何かの時流に乗って成功した場合でも、その後に一緒に働く人を幸せにしないケースは非常に多く見られます。

一方で勝てる起業家でだいたい多くの人が言うのは「素直」ということですね。意外と勝てる起業家って素直なんです。

何故なら、自分のプライドを守るためではなく、事業の成長にこそプライドを持っているのですから。重要だと思えば非常に素直に聞いてくるのです。

良いプライドと悪いプライドの違いは何か

ここに示唆がありますね。簡単にいえば自尊心(自分自身が自分に対して肯定的になること)は良いようです。特に起業ではかなり、多分悪い方のプライドがズタズタに当初なりますので、それでも自分自身は自分を認めるということは非常に大きなことです。

ここで重要なのはどうやら「他人」のようです。他人よりも勝っていれば「悪いプライド」は満足するという感じでしょうか。となると、起業のようにそもそも「悪いプライド」が相当痛むところでは、確かにこの要素が強いと勝ちづらくなりそうです。自信の無さ、承認欲求など。

リビングデッドは良くない

リビングデットは良くないですね。成長していない企業でも素晴らしいところはもちろんあると思います。しかし、こだわりのために会社の存続を続けてしまいケースですね。これは周りの人を幸せにはしないですね。ダメだと想ったら後は悪いプライドを捨てて、会社をたたむのもありかと思います。

何人も会社を閉じた人(そういえば、私自身も会社を閉じてますね!)と話しますが、なんというか、肩の荷が降りたというか、とても清々しい顔をしているケースが多いです。その時になって(なかなか自分がCEOの時は泣き言も言えないので)、客観的に語るのを聞きます。とても素晴らしい経験ですし、きっと、新しい未来が待っていると思います。

プライドが高いことへの対処

人と定量的に比べたことがないのでなんとも言えませんが、私個人も相当悪い方のプライドが高いと思います。小さい頃の影響が強いとありますが、あんまり親には認めて貰えなかったかも知れません。まぁ、物凄くプライドが高いまで至らなかったので、結構注意してくれる人もいるので今はいいんですが。少なくとも会社の成長に応じて周りの見る目も変わりますから(それぐらい人は自分そのものよりもその背景を見てくるもの)、過去にイジメられたので!とか、ちょっとしたことで態度も悪くなってしまいます。多分、誰もが良い方も悪い方も程度の差があれど、両方をお持ちだと思います。特に悪い方のプライドは起業では、そもそも、イジメられるので、何かと比較したり、人を悪く言ってしまいがちにデフォルトでなること、成長すると、他人への態度が悪くなる傾向もデフォルトなので、そこに留意しながら、常に対人関係に気をつけていくのは起業家にとって需要だと思います。

是非、起業家の方々は自分の「プライドマネジメント」を心がけましょう!

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