01Blog / 久しぶりにサンフランシスコ・シリコンバレーに来て思うこと

2016.08.27

久しぶりにサンフランシスコ・シリコンバレーに来ました。前に来たのは2012年ですね。そこで今回思ったことを少しまとめておきます。

新たに昔思った仮説を再認識

やってみなければわからないとはもちろん思いますが、普通にやって我々がここで勝てるストーリー性がなかなか無いと思ってます。もちろん自分たちが物凄い世界でもトップクラスの才能を持っていれば別ですが(何かとても強いもの)。相手のスペック(ルール)で戦わないとならない。

簡単に言うと、数年前に描いた戦略の通り、欧米の比較的苦手な日本からアジアで(ソーシング拠点としては東西EU、ロシア、USもあり得るが)事業創造のコミュニティを創って、北米やEUに攻め込むという流れですね。この初期段階の日本をやっているのが今のところですが。多分、この戦略で良いと思えます。

もちろん、そろそろUSでのネットワークも広げる必要がありますが。

英語とメディア、ファイナンスのパワー

これは相変わらず強いと思います。英語圏は9.5億、日本語圏は1.15億。その数ざっと10倍です。中国語も侮れませんが。となると、中国語と英語ができると半分は抑えられることになりますね。英語と影響力のあるメディアとファイナンスのパワー。これは大きいですね。

Source : http://www.internetworldstats.com/stats7.htm

スピードと起業する価値

日本は起業活動率が低く、米国の3-4割ぐらいですね。USも全ての地域が高いわけではないでしょうから

  • 起業しない方が不利である
  • 起業するのは不利に見える(実は非常に勝ちやすい日本ですが)

この差は大きいですね。もう一つはスピードでしょうか。この世界に日本しか無ければ大手企業でいうところの1週間も1ヶ月もかかるような稟議も社内調整もOKでしょう。調整後に皆が意思決定して一丸となるのが世界の主流であれば。しかし、それは違って、かなりの大手企業でも1日でジャッジを下すような国もあります。その中で我々日系のプレゼンスは強くならない。

また、私達も含めて、やはり圧倒的にスピードが遅い気がします。それだけまだ余裕があるのかも知れませんが。これは大いに反省です。もっともっとスピードが欲しい。

情報入手の必要性

いずれにしろ、世界から多くの人がサンフランシスコ・シリコンバレー地域に来て何か新しいことをやろうとしていることは事実ですね。シードが増えすぎてSeries Aが目詰りを起こしているようではありますが、多くの人が来て、新しいことをやろうとする累積効果は大きいと思います。そこに制限が無いことが大きいと思います。

前に勤めていた会社でシリコンバレーと日本と何が違うかといえば、天井の高さだと言ってました。つまり、狙っているゴールが違う。できないものをできるといい(破壊的イノベーション)、それを現実化することが推奨されるのであれば我々はそのアントレプレナー精神から学ぶことがありますね。

多くの方々に今回もお世話になりました。本当にありがとうございます。この場を借りて深く御礼申し上げます。

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