01Blog / 起業では感情と合理性を上手に考える必要がある

2017.01.05

起業の現場にいると合理的な行動をする人は極めて少ないということがよくわかります。これは自分もきっとそうだと思います。

起業でも社内でもいいので「事業」に向かおう」で書いた通り事業を成功させるという単純な事よりも自分の感情を優先させる方が実際には多いわけです。

そもそも何を目標としているのか?

これが個人的なウラミでも、世界を良くしたいでも、なんでもこの際良いとしましても、そもそも何を目標としているのか?ですね。実際には人の考えはブレますので。その工程は(行動)は将来の目的につながるのか?というシンプルな考え方が必要だと思います。

正論を言って相手を説き伏せても受注は取れない

時には客先よりも確実にこちらが優れていたり正論である場合もありますが、では、相手を説き伏せて(論破して)も受注が取れないだけですね。正論は言うべきですね。これは将来のために、但し、相手を論破しても意味が無いと思います。

個人の感情を読むこと

大きな組織も個々の集まりですね。この個人の感情を読むというのはなかなか重要なポイントです。特に営業では(営業を私が語るのは100年早いですが・・・他の諸先輩を見てですね)。個人は何のニーズで動いているのか。ポジションなのか、お金なのか、それとも、もっと社会的なことなのか。いわゆる事業上の正論、会社で言うところの会社を良くすることに直結した行動を取る人はものすごく実際には少ないのです。となると、

顧客の会社のニーズと個人のニーズのそれぞれをその瞬間(往々にして相手はその瞬間の対処に頭が走る)と将来に渡って満たす

これを考える必要があります。もちろん、あまりにも悪い野心の人のニーズを満たすわけにも行きませんので、できるだけ、付き合う相手は正しい野心を持っている人に寄せていく必要がありますね。

仲間のことをどう考えるか

これも難しいポイントですね。会社や事業と個々の従業員の方の幸せは一致しないということですね。「リストラで株価が上がる」が典型的な例でしょう。

合理性の向こう側にある優しさが必要

に尽きるかなぁと思います。感情的には会社の方向性に合わない人を残す事も(しかも成長ステージで異なることも)ありえますが、個人のためにも会社のためにもなりません。中小企業の経営者とお話すると「従業員は守るもの」という極端に硬い考え方を聞きます。これはこれでわかりますが、果たして、今の守りが将来の守りにもつながるか?と言われるとそうでもないでしょう。

会社の方向性、個人のモチベーションと方向性、個人の将来を考えて合理的に考えること、そして、その合理性の向こう側に優しさを持つことが重要かと思います。

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