起業ではアンラーニングが必要だということは前のブログに書きました。ここでは、スタートアップの闘い方としてのランチェスター戦略に関して考えてみます。
ランチェスター戦略とは何か
ランチェスター戦略には様々な解説がありますので参考にされてください(その1、その2)。簡単にいえば「1点集中」「ゲリラ戦」「差別化されている(その分野においては大手の製品やサービスよりも良い)」となります。
スタートアップのランチェスター戦略とは何か
大手企業に打ち勝つ、スタートアップのランチェスター戦略をもう少し噛み砕いてみると・・・
という感じになりますかね。まずはとにかく、あの手この手である分野でトップシェアを獲ってしまう。そこで交渉力を付ける。そのためには、桐の穴を見つけたら(ゼロがイチになるポイント)スピードと集中です。ここで「経営とは捨てること」が必要になります。
そして、その桐の穴が成長期になったら直ぐに「正しい危機感」を持って次のプラスアルファ(次の事業体)を探しに行きます。
横方向に動いて前方向に動かない人が多い
これは本当に良くあります。アンケートを取る、調査をする、など、いつまで経っても前方向に進まない例です。ピボットとは違います。もしかしたら心がその事業の方向にのらないのかもしれません。時が違うのかも?色々理由がありますが、バーンレートもありますので、まずは、「仮説を創る、前に進む、結果を得る、内省する」で「事業に対して(極端にいえばお金が貰える事に対して)前に動く必要があります」。横方向に進んでいてはいつまでも前に進まない。仮説も検証されない。
様々な事に手を出す人が多い
これも本当に良くあります。ある部分がちょっと回ったら他に別の事業を始める。どれもゼロがイチになってません。最初にお金を貰うことはできましたが、ゼロが0.1になっただけです。しっかりまずはイチにする。次にランチェスターでシェアを獲る。それまでは他のことはしません(横方向のアクションではなく前方向のアクションに集中する)。
経営とは捨てること
がまさに必要になるときです。
答えはありません。しかし、まずは、前方向に仮説を検証・集中・捨てる・トップシェア・広げるです。横方向に動くだけで前に進まないか、様々な事に手を出してどれもシェアを取れない(周りに対して交渉力を持てない)人を多くみますので、良く心に留意されると良いかもしれません。