01Blog / 「なんのために?」「なぜ?」本質的な目的を明確化しよう

投稿者:Goda George
2017/03/10 00:00

色々ヨコシマな気持ちになるのもありだと思いますし、それ自体は否定しません。問題はビジネスを考える上で、目的が凄くブレることですね。ここには三つの問題があるように思えます。

  1. そもそもの目的はなんなのか?事業を創ることなのか?そうではないのか?
  2. 帰納法で感情に流されていないか?
  3. 複数の目的を追っていないか?

それぞれについてまとめてみます。

そもそもの目的はなんなのか

全ての人が純粋にビジネスを考える時やそれに付随する活動をする時に「事業創造」を目的にしているか?というとそうでもないなぁと思います。もちろん「事業創造=何がなんでも正しい絶対解」だと言っているのではなく、それが出世だったり、ただ単に楽しみたかったり、ガス抜きだったりどれでもいいんですが、問題は「目的」に合った行動(足元はともかく、長期的には)ではないと「目的」がなかなか達成できないということです。時に純粋に「事業創造」を目的としていたはずなのに、なかなかそれに繋がらないという類です。

分かりやすい例。例えば、よく自治体で悩んでいるのが、地域の起業を盛り上げたいので啓蒙セミナーを実施したい。「人を集めたいので」有名な人(有名な人が悪いわけではないですが)を呼ぶようなケースです。来た聴衆の数がKPI化する例ですね。「人を沢山呼ぶ」ことと「事業を創る人材を寄せる」ことは異なります。有名な人が来れば一般的に話を聞きたいだけの人が来るでしょうし、実事業を創りたいとするとそういう存在を呼ぶ必要があります。

ビジネスプランを考えるのでも「楽しみたい」とか会社内で良くあるように上司に「評価されたい」ということと「実際にワークする事業を創る」ことは大きく異なります。

つまり「本質的な事業創造を興す」ことを目的とした場合、必ずしも他の条件は心地よいものにはならない可能性が高いのです(大きなビジネスはそもそも現在無いので、理解が難しく、社会的評価を受け難いですし)。

本当に事業創造を目的とした場合、今の手段は本当にそれにつながるのか?

帰納法で感情に流されていないか

失敗の本質」という有名な本があります。帰納法は今、直面している現象から類推して結論を出す方法ですが、本当は現象を客観的に評価して(Feedback)がしっかりしていれば有効なのですが、ここに感情論や空気の文化が入ると一気に自分に都合の良い顧客や市場を発明してしまうものです。

このようなビジネスモデルは多々あります。何かユーザの反応を見て、横方向に動く、でも、結局、そもそも、何がしたかったのか?とか演繹法的解釈(前提やそもそも何をしたかったのか?などのそもそも論)がなく、ビジネスがビチャーっとスプレッドしているような例ですね。「ん?結局、あなたは何をしたかったんでしたっけ?」「なぜ、勝てるんでしたっけ?」というのが非常に不明確なケースです。一人で事業をやられているような人は要注意ですね。

多分、ですが、こういう前提だ!とか、こういうことをしたいんだ!という抽象的なことを考えるのはそこまで人は得意ではなく、目の前の現象を都合よく解釈して目の前で「やることを」を捻出しているケースが多々あります。

そもそも何がやりたかったのか?何を最初に達成すべきなのか(様々な分野では新規事業は勝ち難い。一点突破がが必要)?なぜ、そこであなたが勝てるのか?

複数の目的を追っていないか

これは、上記の「帰納法による分散」に近いものですが、多くのビジネスが一体、なんの問題をなんで解決するという非常にシンプルな事に答えられていないケースが多い気がします。マルチレベニューソースは素敵ですが、そうではないイメージです。健康問題を解決したいのか?食料問題を解決したいのか?打ち手はダイレクトにその課題を解決するものなのか(長期的にでもいいけど、一体なんの問題をなんで解決しようとしているのか?という非常にシンプルな話)という本当に簡単な問いに答えられるものが少ないです。

一見、なんとなく正しそうに見えるんですが、いろいろな雑念?なのか、想いが入り込んで、目的と手段が一致していないケースですね。

ピチっと一つに定めるべき、というよりは、むむーん、エラくずれているなぁと思うわけです。シンプルにこのビジネスの「コアバリュー」とそこから「付随的に発生する価値」を分けて考えてはどうか?と思うのです。

市場からの洗礼を受ける起業と違って、特に社内でのビジネスプランや、ある程度支援された起業のプランは上記の3つの点で問題が起こるものが多いので、今一度考えてみてはいかがでしょうか。

誰の何の課題を直接解決する手段なのかどうか?
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投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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