ビジョン、経営理念(会社の存在価値)、ミッション。。と何がなんだかわかりにくい概念ではありますが、その会社の存在価値、経営哲学というのは起業では重要になると思います。
定義の問題もありますが、会社の存在価値・会社の目的は何か、という根本的なところは「重要だとは余り思われていない」ことが多いかもしれません。一方で、カオスを味わった時、あるいは、判断に守ったときの拠り所になるのだと思います。
「【幸之助】松下幸之助の経営理念の伝道者 高橋荒太郎」にも経営理念の重要さが書いてあります(ちなみに、余談ですが大型の事業には共同創業者がたいていいますが、松下幸之助さんにもパートナーが居た話がここに書いてあります)。
簡単にいえば、社会科学である起業や経営には答えがない。となると、分かれ道のAでもBでもどっちも正しいかも知れない(結果的にどちらにも道がある)、となると、どちらを選ぶかという選択肢においては経営理念が拠り所ということになると思います。
この個人で言えば、自分の存在価値、なんのために生きているのか、大きくは会社の存在価値、なんのために?というものですね。特にこのような抽象度の高い概念は日系の人は解かりづらいかもしれませんね。
これがどのような時に重要になるかと言うと、説明が難しいのですが、例えば、01Boosterが「事業創造で世界を変える」という経営理念で「事業創造に繋がる」という行動指針を持っているとすると、様々な分岐道で・・
この意思決定は事業創造に繋がるのか?
と問うことですね。ここに時系列も関係します。目の前の意思決定は繋がらなくても、遠くには繋がる必要がある。しかし、目の前の意思決定は時に自社事業を時に減速もさせます。悩ましい部分です。余裕があるわけでもないですから、目の前の餅も食べたいところ。しかし。。。
もちろん、何事も極端では物事は進みませんが・・
遠くの目標を観ながらも、近くの意思決定をすること
が重要になりますね。
不思議の国のアリスにある話がいいですね。分かれ道でどっちの道に行ったらいいの?と猫に聞いたら、どこに行きたいのか?と。分からないと答えたら、どっちに行っても一緒さ。という感じですね。
What road do I take? (Alice)
Well where are you going? (Cat)
I don't know. (Alice)
Then it doesn't matter. If you don't know where you are going, any road will get you there. (Cat)
会社の憲法である「経営理念」ですね。