01Blog / 主体性・問題定義能力・答えの無い問題を解決する能力が欠けている

2017.04.30

社内起業でみられる現象

01Boosterはアクセラレーターが表に出ていますが、実際にはその関係で社内起業プログラムを水面下で大小極めて多数実施しております。その中で思うのは「動けない」人がいることです。我々の場合「実行」することが重要であるということから単純な教育というよりは「動く」ことを前提としております。そこで様々な現象が見られます。その一つがこれです。

社内起業は難しいですね。一方でできなくもないです。社内起業の問題点はまたまとめたいとは思いますが、ただ、一つ思うのはかなり緩い環境で、GOがかかってもできない人が居るということです。特に頭が悪いわけではないんです。魔法にかかったように社内起業を「やっていいよ」となると「動けない」となる人が多いです。

スタートアップも例外ではない

これは一般の会社に限らず、スタートアップの世界でも同じですね。問題定義能力に個人差がかなりあります。

センター試験の廃止に寄せて」に日本の教育の欠点が書いてあります。ちょっと危機感というか、流石に問題だろうと思えるのですが。京大の工学の先生がかかれているので、日本でも「あすこは凄い」というところだと思います。

主体的に考える能力、自ら課題を発見する能力、答のない問題を解決する能力等が欠如

ということです。実際にこの問題はスタートアップでも良く見られますね。会社でもとてもシャキっとして優秀な人がスタートアップに来たら思考停止になるのを物凄く感じてました。準じますが「自分の再定義」能力「常識を疑う」能力などが社内起業よりもスタートアップでは強く求められます。というのは、理想を言うとホワイトスペース(全く認識されていないが、後で巨大化する潜在市場、当初は狂ってるのか?と思われる)にガッツし参入するので、主体的で、課題を定義し、答えは当然無いというのに「興奮」するぐらいの能力が必要なわけです。

私は理系ですが大学院の時に当時の教授に

お前らは100年前の物理とか化学しか知らないんだよ。今までの人生で一度も考えたことなんかないんだよ

と言われました。最初は頭ではそうだなー?と思いましたが、今はそう思います。あの経験は良かったです。残念ながら、戦後のしばらくの教育(現在変革はしているようですが)では少なくとも「起業家マインド」は付かない。となると、家庭環境やその人の生きてきた過程で極端に差が出るということですね。

知的興奮を覚えられるかどうか

多分、自由度が高い起業の方が大きいでしょうが、社内起業をとっても、新しいことをやると新しい発見があります。事業を推進する力はこれが全てではないでしょうが、この新しい発見への「知的興奮」というのは大きいと思います。

なんと!?そういうことだったのか!

と思える瞬間が幾度も重なるのがスタートアップです。小さな「発見」と「発明」を繰り返すのです。人にもよるでしょうが、この知的興奮が喜べるかどうかは起業家人材にとって一つの重要な要素だとも思えます。

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