「僕らはもっと勉強したい」東北大学で感動、学生の皆さんに伝えたかったこと

投稿者:Goda George
2017/05/27 00:00
僕はもっと勉強がしたいんです

そんな言葉が聞けるとは思わなかったので感動しました。東北大学さんのご好意でグローバルキャリアセミナーでお話させて頂きました。

日本の状況を考える

さて、現在の日本は「「イノベーションのジレンマ」の大誤解~なぜ既存企業からは新規事業が生まれないのか」に代表されるように企業側はなかなか厳しい状況にあります。我々の運用するアクセラレーターでも多くの応募者が大手企業出身(一種のスピンアウト共言える)であり(アクセラレーター応募チーム集計)、産業構造の似ているドイツで(日本はドイツ地域にもっとオープンイノベーションを学ぶべき)スピンオフ型ベンチャーが教科書(イノベーションのジレンマ)通りに勃興するのを見るに「起業」という事が若い学生にとって更に身近になってくると思います。

CHOICEというもの

私個人としては学生起業(学生起業には大反対、大企業に行くべし!?)には反対ですし、起業に向き・不向きもあります。スケール型と個人事業主型の違いもあります。その中で、CHOICE(選択肢)が将来あると違うと思うのです。私自身、そもそも、起業なんて言葉を大学の卒業時に知らなかったと思いますし、スタートアップなんて想像もできない、親が個人事業主でしたから、自分で事業をやるのは大変でとてもやりたくないというレベル、35歳を超えても「起業≒自己破産」というレベル感です。一方で、CHOICEとしての起業があると世界は変わると思います。転職、留学、起業、その他なんでもいいのですが、CHOICEです。それで人生は変わると思います。日経の記事に「「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査」があり、官僚の若手からは「経産省の資料「不安な個人、立ちすくむ国家」から」が出るに、過去の自分のような選択肢(会社に勤めていいところ転職ぐらい)では足りないと思えるのです。

起業や研究・技術に関する誤解を解きたい

私の人生で「出世」というものはマクロ環境に阻止されました(バブル崩壊とソフトの台頭)。もちろん、単純に実力が無かったからでしょうが。起業の世界よりも、会社員の頃の方がよっぽど長く働いたこともあるし、忙しいこともありました。人生最大の決断は技術だけでは勝てないという当たり前の事を知って、技術のキャリアを捨てたことでしょうか(才能が無かっただけですが:僕が会社生活で学んだこと、そしてスタートアップでそれを活かすということ)。そこでの2つの誤解を取りたいと思ってます。

  • 起業にまつわる誤解
  • 技術にまつわる誤解

私自身、東北大の皆さんに比べて学歴が高いわけでもないですし、能力も高くないでしょう。しかし、少しだけ、余計な経験をしていると思います。

起業にまつわる誤解は「思ったようなリスクはない」ということです。ただ、特にスケール型を目指すスタートアップでは、今までの人生や(多くが雇用されている経験しかない人による)周りのアドバイスと余りにもかけ離れているということです。つまり「Unlearning」が必要なことです。毎日が事業創造系のことしかしていない私でも毎日のようにカルチャーショックを受ける。そして、多分、(私の場合はですが)、最高の知的興奮を味わえる場でもあります。一言でまとめるならば、起業は物凄く誤解されていると思います。

次に技術です。技術を車のタイヤとするのであれば、車体とエンジンが無いと車は走りません。大切ですが全てではない。この点です。ましてや、世界観レイヤーで闘ってくる欧米系に比べると、技術だけでは下請けになってしまいます。技術とビジネスと世界観が融合して(かつ、ビジネス化するのであればチームで)世界が変わるのです。技術だけではないと思います。技術があれば世界が変わると思っている誤解が解ければと思ってます。

その他、国際化も含めて、様々な必要な要素があります。リベラルアーツも足りないし、国際化も足りない。日本の人であれば、日本の強みをそこまで知っていない(私もまだまだですが。。)。講義の最後のPageのコメントです。

  • 己と行動 / CHOICE
  • 日本をよく知ろう
  • 多くの変革が日本には必要、起業が重要に
  • スタートアップは全く違う ※学生起業には個人的には反対、可能ならどこかにジョインを!
  • 国際化せざるを得ない

以上、皆さんの未来に期待します。関係者の皆様、東北大学の素晴らしい学生の皆様の前でお話させて頂く機会を頂きまことに深く感謝します。ありがとうございました。

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投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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