01Blog / 会社を辞める?「Good Idea!」と上司は言った 〜 シリコンバレーの起業の風景から

2017.06.30

シリコンバレーを自国・自地域にコピーするという話はありますが、それは極めて難しいでしょう。また、シリコンバレーを無批判に素晴らしいとするのも問題でしょう。文化が違い、そこに、我々の強みも無いからです。しかし、学べることはあります。

先日、シリアルアントレプレナーで現在はシリコンバレーの起業家のVIMOC Technologies, CEO、Tarik Hammadou氏にご講演頂きました。ご本人は数か国での業務経験を持つ、インターナショナルな起業家です。彼の起業にまつわるコメントをここにまとめておきます。

Tarik氏が大手研究所を辞め、起業に向かう時に上司にその旨を伝えた時に言われたのが、

Good Idea!(良い考えだ!)

でした。これはいいですね。リスクを取るものを応援する考え方です。シリコンバレー、そしてそのエコシステムがいったい他の国や地域と何が異なるのかに対して、

シリコンバレーのエコシステムの重要なポイントは皆が「リスク」を取ることだ

とのこと。投資家も基本的に元起業家であり、リスクを取って挑戦することに対してのリスペクトがあるとのことです。リスクを取ることが世界を一歩前に進めるのですね。

元起業家が投資をしてリスクを取っているし、もし投資をしなかったら、そして、誰もリスクを取らなかったらスマホも自動運転(自動車としても)もないだろ?

シリコンバレーとはいえ、起業家はいつも少数派であり、チャレンジし続けること、それが俺たち起業家だとのことです。

(これはシリコンバレーであっても)既存勢力というのはいつも巨大で保守的です。だから入る隙間を見つけるんです。そのためにバリューチェーンを徹底的に理解すること。隙間(ニッチ:生存領域)を見つけたら入り込み、そこから少しずつ大きくすること。

起業家が最初にすることはサバイブだ。サバイブし、成長し、そして勝つんだ。 Be patient!(辛抱するんだ)

起業家は結果を急ぐ人種だけど、辛抱することを繰り返しおっしゃってました。学びの多いコメントです。我々も世界を一歩でも進めるためにリスクを取って行きましょう。

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