スタートアップで働く前に知っていると少し違う(かもしれない)3つのこと

投稿者:Uchida Miki
2017/08/15 00:00

実は私はスタートアップの世界で働くのは10数年ぶりです(カルチャー的に近いところも入れると約10年ぶり)。

久しぶりにこちらの世界に戻ってきて、いくつか気が付いたことがあったので書き留めたいと思います。網羅的ではないかもしれませんが、スタートアップ世界で働くことに興味のある方のご参考になれば幸いです。

 

1.    大手から移ってきた当初は驚くほど仕事ができない

大手企業でそこそこ業績を上げてきた人がスタートアップに移ると、ほとんどの場合当初は仕事ができない人になると思います。私の場合、初めてスタートアップへ移った当初は、あまりのできなさに自分は一体どうしてしまったのかと思いました。このような現象は、本質的には要求されるアウトプットの質の違いに由来すると思います。

地面に穴を掘るという作業に例えるなら、大手で働くということは、大きな穴を上から少しずつ土を削りながら掘ってゆくイメージで、スタートアップでは地面に深い穴をいくつも掘っているうちに、深い大きな穴ができましたという感じでしょうか。

 

2.    「自分のために働いている」という事実に向き合う

つまるところ、自分のために働いているという事実に直面します。自分は何をしたくて、そして何ができるのかを認識し、その上でスタートアップという選択をしていることを自覚せざるを得なくなります。私の場合、これを認めるまでに1年半くらい時間がかかりました。その上で会社のミッションと自分のミッションが被るとかんばれますね。(「正しい野心」)

「普通」とか「コモンセンス」を求めると気持ちの面で辛くなるかもしれません。普通ではないことが非常に多く起こりますし、コモンセンスと思っていたことは、過去によくある事例だったに過ぎないと思い知らされます。私も、当時は、結構苦しい思いがありました。

 

3.    自発的な学習への転換

スタートアップでは、実に多くのことを学ぶことができます。この学びは、実戦に出て獲得してゆく類の学びなので、社員教育のようなものを期待している人にはちょっと違うと思うかもしれません。とはいえ、実戦に出るために必要な最低限のスキルというものも実際には存在します。一意見にすぎませんが、ここでいうスキルとは、営業、プレゼン、広告やマーケティングといったいわゆるビジネススキルとサバイバル本能・根性が合体したようなものというのが感覚的には近いです。スタートアップでは、学びたい人が自ら学びとって粛々と進んで行く傾向にあると思います。「かなり」不完全でも実践する(実戦にでる)して、時に怪我・失敗しながらサバイブするのがスタートアップでの学び方になるかと思います。大手との違いが大きいポイントであると感じます。

ほとんどのことはOJTで学べると思いますが、中には過度に時間を要したり、場合によっては不可能な場合もあります。私の場合、当時は法務のプロになりたかったので、根性があるだけではどうにもならず、米国のロースクールへ行くことにしました。OJTのみでは難しい事例であったと思います。

 

僭越ながら、色々書きました。今後も山あり谷ありと思いますが、スタートアップは、joinするときも去るときも、

Good luck on your endeavor! (新しいチャレンジ頑張ってね!)

と言えるのが魅力だと思います。

こんな世界も案外楽しいものだということを最後にお伝えしたいと思います。

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投稿者
Uchida Miki
株式会社 ゼロワンブースター ディレクター

日系メーカー及び米系スタートアップ・ソフトウェア関係の企業での法務担当を経て、大手精密機器メーカー法務・知財部門にて業務提携、出資、M&Aに従事、同社経営戦略部門にてCVCやアクセラレーター運営を担当。MBA及びLL.M(Temple University)

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