01Blog / 5年ぶり以上のイノベーティブ上海で感じたこと

投稿者:Goda George
2017/09/14 00:00

上海に来たのは5年以上前でしょうか。その頃は既に摩天楼群はあったものの、まだ私が昔(10年以上前!?)知っていた少し中国的な(それって何か?はありますが)粗っぽさ、ざっくりさがあったと思いますが、まさに、AI(After Internet)というか、AS(After Smartphone)というかでかなりICT化が進んだ極めて進化した上海と出会いました。短い滞在でしたが、少しここにまとめておきます(2017年9月の物語)。

まずは、いわゆる中国版UberのDidiに試乗です。深夜着、中国語でのチャットという課題もあり、空港ではうまく捕まらず。何回か利用しましたが、Uberよりは使い勝手(正確に車が来ない)が悪い気がしましたが。これも英語圏なのか中国語圏なのかで英語の方が我々もわかるのでやりやすいというのはある気がします。空港からのタクシーが間違ったホテルに下ろしてくれて困ったなぁと思っていたら、そこまで来ていた白タク?の男の人がスマホのSiriのようなアプリで中国語⇒英語に変換して60元でどうだ?と行ってきました。商魂のたくましさというか、スマホでそんな感じでもコミュニケーションをしてくるあたりに少し感動です。

日本も増えてきましたが、国民性というか、なんとなく日本のデジタルサイネージは奥ゆかしい気がしますが、上海のそれは画面も大きく、少し派手ですね。至る所にデジタルサイネージがあります(たまたまキユーピーさんの広告が!?)。後は決済周りですね。

日本は不便だ

といろいろな人に言われました。簡単にいえば、キャッシュレス化が凄く進んでおり、いわゆるICT大手ご三家のBAT(Baido Alibaba Tensent)がしのぎを削るように様々(割り勘アプリとか)を創っています。一つ違うのは、BATが非常に広い領域のICT関連分野へのサービスを提供しており、その個人との接点が支払いに限らず、非常に長く、多いことです。つまり、総括的にその個人を理解できるということですね。様々な支払い方法があります。特にWiChatの支払いサービスが伸びているようですね。

いたるところでみるシェア自転車ですね。日本でも有名なmobikeもあります。一つ日本と違うのは「雑多」ですね。どちらかというと良い意味で。日本だとこれをどこか駐輪場がしっかり管理される。良いんだけど、ユーザからしたらそこまで行かないとならないよりも、このようにどこでも利用できる方が楽。

シェア自転車を利用している人も沢山見ました。これはVRの出会い系?でしょうか?ちょっとQRコードが動かず、分かりませんでしたが。

至る所にQRコードが示されております。スマホがここ2年ぐらいで普及して(普及はそもそもだったのかも知れませんが、少なくともサービスが2年ぐらいで色々)様々なサービスが展開されているようですね。

銀行も様々な支払いサービスを提供している模様です。

これは、シェア傘でしょうかね。ちゃんと返されているかをチェックしているのでしょうか。

インキュベーター・アクセラレーターであるXNodeさんにもお邪魔しました。全員ではないでしょうが、US帰りの人が起業家には多いので、洋風ですね。

WeWorkも進出してきている(2017年9月時点で6箇所)ようです。少しWeWorkは高いようで駆け出しのStartupというよりは、もう少しハイソな人がWeWork入っているようですが(下写真はXNode)。

出資総額としては北京が一番大きく、上海は2番めのようですが。北京は大学も多いですしね。

日本だと大気汚染だとか鬼城(人が住んでいないアパート群)の話、経済崩壊などの話が多いですが、実際にバブルだったり、そういう問題もあるんでしょうが・・

エポックメーキングなことしか報道されないからね

というコメントが真実を言っているのではないかと。事業スタイルがまずはシェアを取ってしまうという形と、一気に攻め立てるという点が日本と異なる感じです。まずはしっかり準備して創り込んでというのではなく。

これはどちらが良いか?というよりも、どこを学べるか?という観点で考えると、一見無秩序に見えるシェアリングも多分、ユーザの観点からは乗り捨てて気に使えるシェア自転車は便利だし、格差も大きく、不便も多かったので、一気に便利なICTサービスが入ってしまっていること。

個別の各論だけ見れば今一歩というサービスはあるのかも知れませんが、鳥瞰図で見れば、かなり進んでいる点も多々見受けられます。法律もコロコロ変わるので、創り込むよりは出してしまう、グレーを付く、法制度が変わったら、引く、などなど。面白い点がたくさんあります。

最近は、シリコンバレー詣でに変わって中国詣でも流行っているようです。いずれにしろ、「比較」でしか見えてこないこともあるので、大いに勉強になりました。

追いつけ追い越せの精神よりも、これだけ新しいことにチャレンジが起こり、お金が入ると、本当にどんどん進化してます。このまま行くと、我々日本は観光と食事という観光地や逆にのんびりしていて懐かしいという存在(それはそれでいいですが)だけになってしまう可能性もあり、なんとも複雑な気持ちになりました。今後もより上海を始めとする中国から学んでいきたいと思います。

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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