01Blog / 我々はもっともっとドイツから学ぶべき

投稿者:Goda George
2017/09/14 00:00

2017年9月14日に「Dusseldolfの夕べ」の懇親会が盛大に東京で開催されました。NRW INVESTさんのお計らいで01Boosterもご招待に賜り、たいへん光栄でございます。

シリコンバレーだろうか?

日本の場合はシリコンバレーを見ている傾向が強く、シリコンバレーを参考にするのは良いのですが、なかなか真似が難しいこと、アングロサクソン型資本主義の米英と日本やドイツを始めとするライン型資本主義では社会システムに差異があることから、その差異を知った上で参考にする必要があります。

日本とドイツの社会システム・産業構造が似ている

日本はドイツ地域にもっとオープンイノベーションを学ぶべき」にもまとめました通り、同じ、ライン型資本主義で、もちろん、違いはあるのですが、社会システムや産業構造が似ているドイツには日本は大きく学べることが多数あると思っております。

特にドイツは著名な人類学者であるエマニュエル・トッドさんの分類による「直系家族型」に属し、世界的に見ていわゆる老舗企業が日本の次に多いのが特徴です。老舗企業の数には戦乱が影響を及ぼすので、ドイツは大陸で戦乱が多かったことから、戦乱の少なかった日本と比較して、老舗企業が確率的に非常に多いとみることができます。つまり・・・

継続の概念が薄い英米と継続の概念が強い日独の差

があると感じています。このため、シリコンバレーや英国のシステムは非常にカッコイイんですが(正直憧れます・・)、やはり、ここは自分たちの強みの活かせるところが良いのではないか?と。

日本の一歩先を行くドイツ

ドイツにも少子高齢化やハードウエア系産業構造を始めとする様々な課題があるでしょう。なので、苦しんでいる部分もあると思います、しかし、産学連携やオープンイノベーションを含めて、日本の一歩も二歩も先を行っていると感じるのです。「ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで」にあるように、現在のドイツは好調です。もちろん、20年前?には非常に状況が悪かったのを改革したようです。

起業・新規事業・オープンイノベーションの観点から

ドイツでは大型の企業の家族経営色も手伝って、長期的意思決定の観点からスピンオフ・アウトが盛んです(南側の重厚長大産業地域)。

会社を辞めて起業する人を「裏切り者!」としている日本と、仲間として支援するドイツ

という傾向があり、これでは我々との差がどんどん開いてしまいます。ドイツはルール決めが得意なので(日本は創り込みが得意)、逆に非定常のイノベーションには向かない点もありそうです。ここは私の推測ですが、だからこそ、強引にでもイノベーションで肝となる「新結合」を推進している気がしています。

我々はもっともっとドイツと連携して彼ら彼女らの優れた点を学び、日本にも活かしながら、お互いに高めあっていく関係を創るべきだと強く思っております。

我々日本に足りないのは実際に目で見て、一緒に働いて、諸外国との差異を知ること、そうしなければ、自分たちの良さも実はわからない。そしてそれを次の世代のために活かすこと。自分たちだけではなく、広く、世界に仲間を創り、お互いに高め合い、支え合えるようになること。

Dusseldolf市長やNRW INVESTのゲオルグ氏他共に。

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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