01Blog / ビジネスプランを聞いていて思うこと

投稿者:Goda George
2017/09/24 00:00

2017年9月23日にTokyo Startup GatewayのメンタリングDayに参加させて頂きました。1360ものプランが集まったとのことで実に素晴らしい取組だと思います。そこで思った事を記載しておきます。

そもそも貴方は何がしたいのか?

もちろん、たまたまやっていたら大きくなったという事業が多いことも事実でしょう(臆病者のための科学的起業法)。それはそれで良い。結果的に「Will」「Can」「Must」に沿っている例が多いでしょう。つまり「やってて嫌ではなくて」「自分たちが得意で」「市場があった」というものですね。

一方で、本当に貴方が何をしたいのか?というのが今ひとつ掘られていないケースが多いと思います。

今話しているそれ、何故それをしたいのか?の更に向こう側です。つまり、ビジネスプランの向こう側が何か?です。

今、世界的にはビジネスプランを見ません(僕もあまり見ません)。もちろん、スタートアップ型(イノベーション型で今までに無いもののケースですが)の場合ですが。それよりも、

なぜあなたはそれをやりたいのか?

です。理由はビジネスプラン自体は必ず変わると思います。市場に出すと。問題は、今言っている事がNG(市場に全く受け入れられない)な時に、どのような方向にピボットするのか?が自分の事を良く考えておかないと分からないからです。

問題は、その深掘りが足りない。親のことから会社の過去の経験まで様々に聞きますが、どこにその人のMotivationの種があるかを確認したいのです。

やりたいことと打ち手が合ってない

実は、目標を決めてしまって創り込む方が人は楽なわけです。目標を定める方が辛い。目標はぶれてしまっても良いと思います。しかし、多分、なぜ、自分がこれをやりたいのか?がイメージ、本当は100ぐらい考える必要があるのに、1ぐらいしか考えていない、あるいは、多くて20ぐらいでしょうか。その結果、もう一つの問題は「解決したい課題」と「打ち手が合っていない」という事が起こります。

例えば、日本人に英語を話せる人をもっと増やしたい(過去にそれで辛い思いをしたとか、馬鹿にされたとか、親が活躍していたとか、理由は深掘りする必要がありますが)というテーマだったとします。ここで、一店舗の英語教室を開いてもいいとこ100名程度です。これでは、テーマと打ち手が合いません。こういうのが多いです。直ぐにはできないとしても、将来的にそれを達成するとしたら「今、考える事」は変わるはずです。

誰に遠慮する必要もない。でかい理想を

上にも書いたとおり、やりたいことと打ち手が合いません。そこに何か、遠慮も感じます。「いやいや、そんなこと自分にはとてもできないよ」と。その結果、打ち手がとにかく、各論になっているケースですね。

問題は、本気で本人がそう思っていることが重要ですね。

成功の秘訣?それは、大きなビジョンがあるかどうかだよ。

事業機会として考えられるか?

社会課題を解決したいというのはその通り、でも、それを事業機会と捉えているのか、社会貢献的に考えているのかで異なります。誰もが問題と思うこと(社会課題:例、世界から貧困をなくしたいとか)は確かに共感を得やすいですね。一方で、継続持続性はどうでしょうか?いつまでも補助金や国のお金に頼るわけにも行きません(B2Gをやりたい場合は別ですが)。

この場合、社会課題を「事業機会」と捉える考え方が必要かと思います。貧困を無くしたいから援助するでは、事業機会の考えが乏しいかと思います。一方で、人は居るので、貧困に仕事、教育、市場循環などビジネスサイドで見れるならば話は変わってきます。USの大学の先生がおっしゃってました。

アメリカでは「社会貢献は何か?」と学生に教えます。一方で、日本では「お金だろ?お金だろ?お金っていいだろ?」と教える

この差です。我々は文化的に社会的なものに流されやすい、一方でそれを事業化できないので、短期間の援助に終わってしまいます。これでは厳しい。何もそこでボロ儲けしようと言うわけではなく、社会課題を何かを「助けたい」という福祉的なマインドから「事業機会」として捉え、継続持続性のある話をしたら良いかと思えます。

遠くの理想と近くの現実

大きなビジョンを掲げたけど、実際にどうするのか?と悩む人はいるでしょう。これはまず、遠くのビジョンを定める(変わってしまってもOKですし、そもそも考え続け再発明するものでもある)、次に今日やることを決めるという形ではいかがでしょうか。市場は多くの場合、きっと想定とは全く違う反応をしてくるでしょう。その次に「ジャッジ(答えは分からないが決めること)」が必要になります。その時のよりどころになるのがビジョンです。この選択肢(ジャッジ)はビジョンに繋がるのか?です。

真の理想主義は現実主義からしか生まれない by 塩見さん

勝つためにどうしたら良いのか?

仮に、でかいビジョンを抱えて世界で闘おうとするのであれば、日本でやっていては難しいものもあります。ITとかはミリタリー産業と関連しますので、やはり米国が強い。このため、なかなか日本発の国際的なITサービスというのも少ないですね。だったらどうするか?ですね。

例えば、海外でよほど差別化ができるものであれば別ですが、勝てるものは限られます。だったら、日本でキャッシュを稼いで、という成長する上でのストーリー性が欲しいところです。

前提そのものをもっともっと疑ってみる

誰もが「そうだね」って思う前提ってあります。「貧困は救わないとならない」「貧富の差は小さくないとならない」などなど。。では、逆に本当にそうか?と考えてみてはどうでしょうか?そうすると、新しい「現実」と「課題」が見えてくるかも知れません。誰もがそうだと思うような前提はそもそも「日本だけ」の場合も多いし(そもそも前提が普遍的でもない)、そこに議論が及ばないために、本質的な課題を見失っているケースが多いように思えるのです。

失敗は日本では本当に許させれないのか?

例えば、こんなことです。これって本当ですかね?起業は失敗の塊(単純にうまく行かなかったことの向こう側にしか答えはない)ですので、失敗はとても重要です。確かに、極端に信用を失うような場合(行き過ぎる場合)はあるかもしれませんが、事業を失敗した人にも会ってますが、また再起をされております。

劣等感は強いモチベーションに。最悪の出来事は最高のストーリーになり得る

誰もが過去に色々つらい思いもしたでしょうし、トラウマもあるでしょう。それらは時に強いモチベーションとなり、時に最悪の出来事は最高のストーリーになります。

是非、新しい世界を創ることに多くの方がチャレンジされること、そして、是非、誰のものでもない、自分の人生を送る人がもっともっと増えて欲しいと願っております。

起業家精神とは、今、自分の手元にあってコントロールできるリソースの限界を超えて起業の機会を絶え間なく追い続けること

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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