01Blog / あなたは何者で、何ができ、誰があなたを助けてくれるのか?起業で重要な3つの問い

2017.10.01

あるセミナーでバブソンカレッジの話をしたら聴衆の方のご子息が受かったけれど行かなかったとのことでした。理由は別の大学の方が日本では有名だったからとのこと。

他人に評価されるのは重要かも知れませんが、今、本当に我々に求められているのは「自分は何者なのか?」を考え、それを実践する力ではないでしょうか。

起業に重要な3つの質問とは何か

日本での知名度はそこまで高くないですがバブソンカレッジは「アントレプレナーシップ教育部門」の全米一に23年連続で選ばれているようです。「謎に包まれたビジネススクール・バブソンに迫る」では、このカレッジは何も「起業すること」に特化しているのではなく、会社員でも行政でも「起業家精神」に関して特化しているとのことです。

トヨタ社長らを輩出、米名門バブソン大が学生に聞く「3つの質問」」にはこのカレッジで学生に聞かれる3つの質問があります。

  1. あなたは何者なのか?
  2. あなたは何ができるのか?
  3. 誰があなたを助けてくれるのか?

ですね。また、失敗は起業では当たり前なので、緻密な計画(ビジネスプラン)を推奨しておりません。

なぜなら、緻密なビジネスプランを創るような人は失敗するから

ですね。これは実は起業の世界にいると非常によく分かるんです。

なぜ、これらが重要なのか「あなたは何者なのか?」

まず、ビジネスプランをいかに緻密に創ろうが、顧客に当たるとほぼ違う反応が返ってきます。これを「失敗」と定義するのであれば「失敗は神」です。そこでその方法は違うと分かるのですから。問題は、この想定外の反応の後に、どちらが正しいかはわからない「A」または「B」の選択肢が現れたとします。「A」も「B」も同じように正しいと思われます。多分「A」に行けば、「A」の以降のストーリーがあり、「B」に行ってもしかりです。問題は、ゼロイチ型の事業になると前例がありませんから、どっちに行くかの意志決定をする必要があります。いわゆる「ジャッジ」ですね。この「ジャッジ」をする上で「あなたは何者か?」が重要なのです。他人の評価では決められません。「あなたは何者か?」がわかっていないと決められないのです。

あなたは何ができるのか?

いわゆる「Can」ですね。強みでしか勝てませんので、このCanは重要ですね。大抵の場合、過去の経歴や経験を手を変え品を変え応用している気がします。実務経験がある程度あるのであればできることはあります。

誰があなたを助けてくれるのか?

これは、非常に重要な概念だと思います。自立と孤立を履き違えている可能性の高い日系の場合は、誰が助けてくれるのか?が重要です。

例えば、親戚で大金持ちがいて、倒産寸前に助けてくれるかも知れません。これは「ビジネス合理性」で考えるとあまり推奨される考えではないかも知れませんが、実際の世界では非常に重要なのです。

バブソンでは、このように助けてくれるような人がいない場合は起業するなというふうにも教えているとも聞きます。多くのビジネス合理的で教科書的な考え方とは異なりますね。

今一度「あなたは何者で、何ができ、誰があなたを助けてくれるのか?」を考えてみても良いと思います。

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