2017年の感謝~事業創造のためのアイディアメモ~

投稿者:Suzuki Norifumi
2017/12/31 00:00

2017年も大晦日になりました。今年も多くの方にお世話になり、本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。今年は、大手企業とスタートアップのオープンイノベーションが広く浸透し始め、そのツールとしてアクセラレーター等がビジネス界で認知されるようになってきました。

2017年最後の日に、01Boosterが日常的に多くのスタートアップ、多くの大手企業の新規事業開発の現場の最前線で体感している事業を創造するための方向性を『事業創造のためのアイディアメモ』として、書き留めておきたいと思ます。(※これは、12月5日に開催させていただいた「01Boosterカンファレンス」でお話しさせていただいたものをベースにしています。)


〔1〕未来は合理的に予測できないし、誰にも分からない

まだまだ多くの企業が、合理的に綺麗な成功事業を探されています。そんな答えはありません。答えは初めからあるのではなく、答えに近づけている旅なのです。ただ、多くの方々はそれを自己認識していますが、その活動ができません。それが組織の意思決定の合理性の方が優先されるからです。まずは綺麗な答えなどがないという社内のコンセンサスを高めてまいりましょう。

〔2〕事業の成功は、数多くの試行錯誤・失敗の先にある計画された偶発性、不確実性

上記〔1〕ゆえに、綺麗な答えを探すのではなく、できるだけ答え”らしき”ものに近づけるための試行錯誤を繰り返す必要があります。答えらしきものは”偶発的”に”不確実”になんとなく訪れます。なので、できるだけ数多くの試行錯誤を繰り返してまいりましょう。

〔3〕起業家人材の熱狂・心の声を中心点とした活動

綺麗な答えのない試行錯誤の旅は普通の人には辛いものです。特に多くの日本人は綺麗な答えを、いつまでに出すことが正しいと学校でも職場でも教育されてきました。そんな綺麗な答えは現代の複雑な市場には存在しません。それゆえに、そのことが熱狂的に楽しい、意義深いと感じられる起業家人材を中心とする活動にする、founders(事業を起こす人々)を大切にする必要があるのです。

〔4〕その個人を活かせる環境(組織、システム、風土)を時間をかけてでも醸成する

通常、上記〔3〕のような熱狂的な起業家気質の人材は組織では評価されにいくので、すでに社外に飛び出しているか、埋もれて、悶々としたりしています。彼らにスポットライトを当てることが必要ですが、そもそも、そのような人材を評価できるシステムもなければ、経営陣も少ないのが現実であり、少しずつ変えていく必要があります。

  〔5〕時間がかかるので、事業創造へのトライ&エラーをし続ける適切に失敗を重ねられる仕組みが必要

上記を鑑みると、事業創造活動は短期的に綺麗な答えが出ない活動であるため、小さな失敗の先にある成功に向け、その小さな失敗をどれだけ前向きに繰り返すかが重要になります。その仕組みとして、01Boosterは「コーポレートアクセラレーター®(社外のスタートアップとの事業創造)」と「イントラプレナーアクセラレーター®(社内起業家による事業創造)」でトライ&エラーしています。これらの仕組みも単なるツールです、ツールに依存することなく、何のためのやるのか、という根っこを深く考える必要があります。

〔6〕本気の活動でしか、状況を変えられないので、臨戦態勢のスタートアップと、試行錯誤を繰り返す

事業創造のトライ&エラーは本気であるからこそ意味があります。時に、担当者の本気度が低いケースや、トライすることだけが手続き化、目的化するケースがかなり多くあります。「失敗を許容する」ということは本当に難しい。そのためには組織全体としては失敗は許容しつつも、事業担当者一人ひとりは「失敗は許されない」覚悟と執念を持たなければ意味がありません。社外のスタートアップは相対的にはそのような覚悟と執念が高いですが、社内人材にそれを持たせるのが日本の事業創造の課題でもあります。

〔7〕本当に事業を生み出したい正しい野心家を社内に増やしていく

上述の通り、「失敗を許容」し、トライ&エラーを繰り返す活動を、1つ1つのトライは「失敗は許されない」という覚悟で取り組むという矛盾した旅です。そのためには新規事業に関わる方々が「会社のため」「社内のため」に純粋に事業を生み出したいという「正しい野心」を持つ必要があります。社内の評価を気にするあまり、その野心が曇らないようにしなければなりません。


上記7つが01Boosterカンファレンスでお話しした『事業創造のためのアイディアメモ』です。同カンファレンスが大手企業の新規事業開発担当者向けに企画されたため、大手企業が主語になっていますが、01Boosterは「大手企業」「スタートアップ」を二項対立では決して考えていません。2018年は「スタートアップ向けカンファレンス」と「メンター&支援者向けカンファレンス」を企画しています。

01Boosterのミッションは「日本を事業創造できる国にして、世界を変える」です。「大手企業」と「スタートアップ」の垣根を取り払い、1つでも多くの事業を生み出すことを目標としています。

純粋に事業創造にまい進するあまり、スタートアップのみなさま、クライアント企業のみなさまへの「直言」も厭わず、時に「劇薬」と称されてしまう01Boosterですが、2018年も「本気で事業創造するため」の活動にまい進してまいります。01Boosterは常に事業創造の最前線におります。

2018年もご指導ご支援よろしくお願い申し上げます。

鈴木規文 2017.12.31

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投稿者
Suzuki Norifumi
代表取締役CEO 01Booster Inc.

大学卒業後、ゼネコン主計部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ入社、管理部門を統括するコーポレート管理室長。東証マザース上場、東証1部指定替えプロジェクトメンバー。その後、エムアウトにおいて教育事業「キッズベースキャンプ」を創業するとともに、兼務で新規事業開発シニアディレクターを歴任。同事業を東急電鉄に売却するとともにその後3年間のPMIを経て、同社取締役退任後、事業創造アクセラレーター株式会社ゼロワンブースターを創業し、起業家支援、企業向け新規事業開発支援事業を展開。日本を事業創造できる国にして世界を変えるために事業創造プラットフォーム構想を推進している。

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