起業に向かうならステップを踏むことをお勧めします

投稿者:Goda George
2018/05/29 00:00

起業される方が増えて欲しいと思います。しかし、私はいきなり起業をすることはお勧めしません。可能であればどこかのスタートアップ等で働いてからではいかがでしょうか。人生は長い。

学生の方も含めてその後のキャリアとしてどうか

学生の方も含めて、その後のキャリアとしてどうか?というのがあります。ポール・グレアムさんのコメントを綴った「学生のあいだに起業しないほうがいい理由をカリスマはこう語った」は共感できます。学生のクラスとして、ちょっとお金をかけて事業をやってみたりするのは良いと思います。経験として。一方で、キャリアとして起業をいきなり選ぶのはどうか?と。必ずしもではないですが、その後の人生で起業か投資家かという選択肢しかなくなる可能性もありますし、色々な経験を学生のうちに積む方が(起業以外も!)私も良いと思います。人生は長い。何歳からでも起業はできますし。

人間は経験したことしか分からない

これはある程度真理だと思います。ラーニングピラミッドでも学習定着率75%まで行くのに「自ら体験する」というのがあるからです。究極には起業を経験することにより、感覚的なものはわかると思いつつ、今は事業者も戦後に比べて非常に少ないので、なかなか生の起業の声を聞くことが難しい状況でもあります。水泳の教科書を読んで泳げるようにならないでしょうし、水泳をせずに指導員になってもやはり泳げないでしょう。ただ、いきなり泳がずにビート板でも良いのではないかと。

社内起業とは似て非なる

会社内の新規事業と類似点はあるのですが、なんというか、ルールが違うわけです。お金や知名度がない中でやるのは別の苦労もあります。家族のことなどなど。特に大手企業ではかなり良い給料をもらっているケースもありますので、いきなりゼロになるのも辛いところです。なかなか人間の頭は切り替わらないので、わかってはいるものの、給料が出ているかのように高いオフィスを借りてしまったりします。一回、スタートアップに行けば、中には良い条件のところもあるでしょうが、最も経験が積める数が少ない(数名が理想)頃はなかなか高い給料はないでしょう。一回、生活水準を落とすのはありだと思います。私自身もベンチャーにジョインするために、年収も半分ぐらいに下げ、かつ、住むところも固定費もかなり削りました。まずは体を慣らすイメージです。

スケール型はまた異なる

個人事業もたいへんです。スケール型もたいへんです。特にスケール型は成功例も決して多くなく、いわば、勝ち抜き戦のようなものなので、ちょっと売上維持型のモデルとは異なります。問題は、多くの意思決定が真逆になる(ミラクルと後で思うような)こと、また、大きくなることは常に変化ですので、人の問題・採用、会社を整えていく問題、周りの見た目など、多くの出来事に見舞われます。これを楽しい!と思えもしますが、時には立ち止まりたいこともあるでしょう。感覚がとにかく違うので、スケール型を目指される方は、一回、スケール型のスタートアップに入ることはとてもお薦めです。自分が文句を言っていたことが、自分がやる側になって、初めて、あー、そういうことなのか?となりますので。

どのような形でも人生は続く

大きな課題は認知的不協和ですね。特にスケール型はそもそも常識を変えることなので、様々な面で異なった意思決定となります。経営と社員の方でも考え方は異なります。これはなかなか埋められるものでもありません。そういうものだ、というところですね。

どのような形でも人生は続きます。是非、素晴らしい起業への道を進まれてください。ただし、可能な限り、ステップで。

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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