ゼロイチだけが事業創造?「中小企業の第二創業」も重要

投稿者:Goda George
2018/06/06 00:00

Facebookみたいなのを創りたい!Softbankの孫さんみたいになりたい!ジョブスのように世界を変えたい!と思う人は多いと思います(私もできるならば・・)。

多くの場合、ゼロイチは数億円創れるかどうか

ただ、これは非常に一握り、というか、世界を見渡してもプロ野球の選手どころかイチロー級であるのも事実です(そこまでの運動神経は要らないでしょうが!)。自分にできないかどうか?はわかりませんが、現実はなかなか難しい。自分たちで事業を行っていても、ゼロから起業したら数億作れたらいい方ではないかと。

様々な起業のカタチ」にまとめたように起業にも様々な形があっても良いと思っております。もちろん、成長型の起業を目指すことがダメなのではなく、大型の成長する起業しかダメだというわけではないということです。そこは自分の心(Who am I)に聞いてみて、その「手段」として道を選んでいただければと。

起業に経済発展を担わしても良いのか

私自身は既におっさんですし、世の中・人のためという考え方が大きいです。ただ、ある国立大学で講演した時に「なぜ、日本の経済のための起業しないとならないのですか?」という非常にクリティカルなご質問を学生の方から頂戴しました。そうですね。あくまで起業家は行き残りたいのであって、リスクを取って献身的に社会に尽くす都合の良い起業家像を発明してしまうのは今一度見直す方が良いとも思えます。

決してスケール型の起業に否定的なわけではありません。あくまで選択肢であり、生き方であるので「こうあるべき」という二元論(正しい・悪い)ではなく、弁証法的にいきたいところです。

もっと中小企業にスポットを当ててみるべき

先日、滋賀銀行のセミナーで講演があった時に物凄い数の中小企業がいるなぁと思いました。私の知り合いでも地銀を離れて地域の中小企業で活躍して事業を成長させている人や、会社員を辞められて第二創業的に会社を大きくされている方もおります。なんと、会社員から事業継承で、マイナス20億円の借金を引き継いで、100億クラスまで引き上げ上場したようなツワモノもおります。

私はどちらかというとゼロイチ側の人間だと思います(どちらかというと、今はそう思っている)。ただ、過去に大手企業とはいえ、変革系を相当やったのも事実です。中小企業で活躍している会社員出身の方をみていると気持ちが乗るポイントがちょっと違うなぁと思います。自社の人の顔が変わっていく様が好きなイメージですね。もちろん、社会が二種類の人間に分かれるわけでもありませんし、私もそういう世界に行ったらそうなっていたかも知れません。

ただ、数百万社ある中小企業のイノベーション(ここでは組織イノベーションかも知れません)にもっともっとスポットをあててみるべき

と思います。

自治体は結構そっちの方にWillがある

なんといっても数が多いですから。我々も仕事柄地方自治体や行政の方とお話しますが、ゼロイチで成長志向の「スタートアップ」もありますが、だいたい行政内の部門が分かれているものの、第二創業、中小企業の支援の方にもかなりの思い入れがある人が多いという事実があります。

仮に、今活躍できていないなら

同時に、我々は大量に大手企業の人に会います。活躍されている人、そうではない人いると思います。(会社ですのでそんなに自由にできるわけではないのは普通ですので愚痴で済む範囲はおいておいて)心から活躍できていると思えるのであればそれはそれで良いかと。やはり、大きな仕事、リソースはあります。一方、仮にそうではないのであれば、どのような形でも、それが副業でも、プロボノでも、なんでもいいのですが、中小企業のスケールアップ、変革に尽力してみるのもあり(いえ、大いにあり)なのではないかと思っております。

経済からみたら広域の生態系(Ecosystem)が必要

スタートアップは革命家。でも、全員が革命家では困るでしょう。ボリュームゾーンを盛り上げる中小企業があり、大企業もある。大学、行政、地銀、地域コミュニティなど、これらの有機的な結合を01Boosterでは地道に促進しております。結局、「起業 "だけ"」に経済の再興を任すのは正直無理があると思います。すべてのセクターの活性化、役割分担、共創、与贈循環が必要だと思うのです。

上記を踏まえて、今一度、中小企業のスケールアップに尽力する志向の人が今後熱いと思った次第です。

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投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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