社内起業支援プログラム「イントラプレナーアクセラレーター」とは何か?

2018.07.02

01Boosterに関しては大手企業と組んでベンチャー支援を行いながら、事業創造のエコシステムを創っていくコーポレートアクセラレーターが表に出てきていると思いますが、社内起業支援も行っており、この活動の総称を「イントラプレナーアクセラレーター」と呼んでおります。

コーポレートアクセラレーター(大手企業とベンチャーの連携プログラム)とイントラプレナーアクセラレーター(社内起業支援プログラム)を同時に行っているケースも最近は多く、これらを合わせて01EBIE(アントレプレナー・ビジネス・イノベーション・エコシステム) と呼んでおります。

起業は増えているが

最近は確かに大手企業を辞められて起業に向かわれる人が多いのは事実です。もちろん、諸外国に比べてその比率は小さいとは思いますが、確実に増えてはおります。それに応じて投資に回るお金も増えてはおります。一方で、ここにはいくつかの課題があります。例えば・・・

  • 起業で勝てる(特にスケール型で)人は非常に限られた比率
  • 大きな事業に育つ(業態にもよりますが売上ベースで100億を超えるような)ものはわずか
  • 夫・妻ブロックを始め、その人の取れるリスク許容度にかなり左右される
  • 起業家が非常に日本には少ないので、リアルな話を聞く機会に実際は乏しい(ナレッジや経験値が日本に足りない)

などがあります。つまり、起業でスケール型の事業を行うことは万人向けではないということです。

社内起業家と起業は異なる

この点は、別にまとめますが、これらは違います。また、社外のスピードが早い中でなかなか能力の問題よりは組織の問題として社内起業を自力で行うことに難があるのが今の日本の状況ではないでしょうか。

イントラプレナーアクセラレーターのプロセス

イントラプレナーアクセラレーターのプロセスは大きくわけて下記になります。各社の事情に合わせてカスタマイズしているのが実情ですので、あくまで枠がある感じですが。

  • 啓発
  • 選抜
  • 事業立ち上げプログラム(01Dojo)
  • 選考
  • 事業化(01Catapult / スピンオフを視野に入れる)

啓発

基本的にビジネスはピボットを繰り返すので、ビジネスプランがどうか?よりも、情熱と方向性と行動が肝です。また、必ずしもリーダである必要もありません。このため、誰もが社内起業に迎えます。問題は「行動するかどうか?」です。また、社内起業で大きなポイントは・・・

社内起業では誰が行うかは見分けがつかない

という点です。この点で、広く社内に啓発やワークショップを行います。

選抜

ここでの選抜は社内の事情も考えますが、情熱を持って行動するかどうか?です。まずは、ある程度のチームを事業立ち上げのプログラム(01Dojo)に送ります。ここで、選抜されなくても問題ございません。人生は続くので、その回はまだ準備ができていないケースは支援側に回ることを推奨しております。

事業立ち上げプログラム(01Dojo)

これは、約3−4ヶ月のエフェクチュエーションとコーゼーションを組合せた事業立ち上げプログラムとなります。Who am Iを確かめて、内省を行いながら、顧客インタビューを通じて「Launch Plan」を創ります。

選考&事業化

次は、社内でこの事業を事業化することを選考し、スピンオフも想定したアクセラレーターに近い決まったクラスの無い、メンタリング・支援ベースの「01Catapult」となります。

大きくはこのような流れになります。

まるで別人のよう

私は起業側の人間です。なので、手を上げて是非やらせてくれ!とか、気合だ!というものを重視し、やるかやらないか迷っているのはどうなんだ?という男前の考え方を社内起業にも最初は持っておりました。

これは全くの間違いでした。失敗から学びました。

はっきりいうと、これは間違いです。イントラプレナーではまさに誰が行うかわからないのです。そんなに目立たない人間が目の色が変わってグロースマインドセットに入る例を何例も見た時、起業とは違うが、これは明らかに別の事業立ち上げ環境があることを知りました。

どのような生き方を取ろうがそれが事業創造につながることが重要

・・・だと思います。起業、社内起業、中小企業など動きの軽い会社で変革型の事業創造、そしてこれらのチームなど、事業創造に携わる機会はとても多くあります。重要なのはイノベーションを興し、世界を変えていくことで、これらは手段に過ぎません。それぞれの能力を最も使える手段を取ればいいのです。我々は非常に微力ながらイントラプレナーアクセラレーターを元に、企業の社内新規事業を支援しております。

事業創造に対して熱い想いを持たれている方、この界隈に携わったことがある方もない方も、ご興味のある方はぜひ一度遊びにきてください。

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