01Boosterによる「アクセラレーター」の目指すもの

投稿者:Goda George
2018/07/03 00:00

01Boosterのアクセラレーターは事業創造を興す上で重要な、多様性の確保、分散するリソースの新結合とエコシステム創りを目標としております。特に日本の場合はコミュニティが閉じる傾向が強く、仕組みとしてコミュニティ同士を新結合させるアクセラレーターが必要になります。

どんなアクセラレーターを運営してきたか

01Boosterは今までに24件のアクセラレーターに携わっております。その20件が大手企業と組んだ「コーポレートアクセラレーター」であり、4件が行政系のアクセラレーターとなります。今までに集まったビジネスプランが3000件以上、支援したベンチャー企業が130社以上、01Boosterとして出資したスタートアップが20社となります。

アクセラレーターの運用形態

01Boosterは世界最大のアクセラレーターの業界団体であるGlobal Accelerator Network(GAN)の現状では唯一のFull Memberとなり、GANの標準に沿ってアクセラレーターの運用を行うようにしております。アクセラレーターにもオープンソーシング型とオープンイノベーション型があり、GANの基準やゼロワンブースターはオープンイノベーション型です。

● オープンソーシング型:企業等が掲げるテーマ・ニーズに対してベンチャー企業が提案を持ってくるもの

● オープンイノベーション型:新結合を推進するため、テーマを広く取り、ベンチャー企業の事業価値を上げることを目的とする。また、出資を伴うケースがある(欧米の場合は基本的に出資する)

アクセラレーターのフロー

アクセラレーターは前準備が終わった後は「プリプログラム」、「選抜」、「支援プログラム」、「アフターホロー」の大きく4つに分かれます。

プリプログラム

イベントやセミナー、広告、各種ベンチャーへの働きかけを通じてベンチャー企業の公募を行う活動

選抜

書類選考、インタビューを通じて支援するベンチャーを選抜する活動。01Boosterではインタビュー後に選抜ピッチ大会を実施して、最終的に支援を行うベンチャーを選抜しております(書類選考→面談選考→選抜ピッチ大会)。欧米系はこの選抜後に出資(一般的に1000万円で株10%前後)しますが、日本ではこれは一般的ではありません。

支援プログラム

一般的に4ヶ月間、ベンチャー企業の事業価値向上を支援します。

アフターホロー

今後の関係性をどうするかのホローアップです。

アクセラレーターの応募者

コーポレートアクセラレーターの場合、連携している大手企業によりますが、最近は大手企業を辞められて起業されている人が応募の半分ぐらいの比率に至っております。

アクセラレーターの意義

アクセラレーターの意義は様々ありますが、下記などが重要なポイントです。また、アクセラレーターは新規事業を興すための絶対解でもありません。イノベーションを興すために多くの施策の一つだと思います。この点で日本の場合は絶対解を求める傾向がありますので、危惧してもおります。

  • 分散したリソースを結合させる。企業、地域、ベンチャー、人材を含め、特に日本はヒト・モノ・カネが分散しております。この点に風穴を空ける効果はあるかと思えます。
  • エコシステムの構築を行う。上記に関係ありますが、1社、個人が事業創造する時代でもなく、エコシステムで事業創造を行うのは世界のデフォルトになりますので、この関係を構築するのは大きな目的であると思えます。
  • ベンチャー企業を支援することでイノベーターを育成する。ベンチャー企業自身もそうですし、その支援者も含めてイノベーションや事業創造に対しての理解者を増やすことは大きいと思えます。

などなど、様々な意義が考えられます。もちろん、アクセラレーターはイノベーションの絶対解ではありません。一つのアクティビティです。日本でも正しくアクセラレーターが運営されることを願っております。

事業創造に対して熱い想いを持たれている方、この界隈に携わったことがある方もない方も、ご興味のある方はぜひ一度遊びにきてください。

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投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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