01Blog / 日本の未来がここに?ドイツのデュッセルドルフのスタートアップとアクセラレーター

2017.05.23

ドイツ、ノルトライン・ヴェストファーレン州のご好意で日本デーの経済シンポジウムに講演とパネリストで参加させて頂いております。

ドイツと日本も違いも大きいのですが、同じように製造系であり、似通った部分も多く、連携する上で相性も良いと思っております。有名なスタートアップであるTrivagoの新築オフィス(工事中:下記写真、数千人を雇用予定)もあり、ここでも雇用を含め、スタートアップは盛り上がりをみせております。

デュッセルドルフでは5年前には10数個のスタートアップしか無かったようですが、今は、250程度に増えているようです(実際には起業という意味ではもっと多いと思いますので10倍以上に増えたという感じかと)。

日本と似ているなぁと思うのは、ドイツは大手企業は日本よりも少ないんですが、大型の中堅企業(一部がHidden Championで有名、多分、日本では大手企業と呼んで良い、いわゆる家族経営の大型企業)があるのが特徴です。スタートアップの背景は様々で、大学から中堅企業、大手企業出身だそうです。これはDusseldolfの特徴(多分、ベルリン以外の都市圏、ベルリンはよりスタートアップ的)でもあると思うのですが、簡単にいえば大手企業の社内で新規事業を行う、あるいは、ハードの会社がデジタル化する上で、外のスピードが早すぎるので、スピンオフ・スピンアウト型の「スタートアップ的産業周辺」企業が多くなってきたという感じだと思います。

そんな中でSTARTPLATZはインキュベーションとアクセラレーションプログラムを運営しておりますね(下記写真はコワーキング部分、ケルンにもある)。

digihubはハッカソン、アイデアソンを年間に6回(大型と小型を組み合わせる)ことで、そこから出てきたビジネスの種をプロジェクト化しています。なかなか大規模に実施しているのと、大手とスタートアップ他を組み合わせて数ヶ月のプロジェクト化して支援をするのが面白いです。

ドイツでは、会社対会社というよりも、個人対個人という傾向が日本よりも強く、大企業・行政・大学とスタートアップの地位格差が日本よりも小さく、日本と課題は似ているので、日本よりも一歩進んだ世界があるように感じます。企業側もスタートアップ側でも日本と組むには良い場所だと思います。

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