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CEATEC2024プレイベント社内新規事業セミナー&交流会を開催しました!

CEATEC2024プレイベント社内新規事業セミナー&交流会を開催しました。 

株式会社ゼロワンブースターは、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)様とともに、オープンイノベーションや事業会社発の新規事業に関する取り組みを協力して推進しております。今回は活動の一環として、JEITA様が主催するデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2024」のプレイベントである「社内新規事業セミナー&交流会」イベントを有楽町SAAIにて開催しました。 
当日は、富士通株式会社の社内新規事業制度「Fujitsu Innovation Circuit」の事務局をお招きして、社内新規事業制度についてのセミナーや、社内新規事業制度に関わるみなさまでの交流会を実施しました。 
今回はイベントの様子をご紹介します。 

CEATEC事務局・飯沼さんからのご挨拶

はじめに、CEATEC運営事務局の飯沼さんからは今回のプレイベントの経緯や会期中のイベント内容をお聞きすることができました。

半年前にCEATECの概要説明会に参加していたゼロワンブースターメンバーとの出会いがあり、今回のプレイベントを始めとした会期中のイベントを共同開催することとなったそうです。また、今年で25周年を迎えるCEATECは、開発者だけでなく利用者も幅広くデジタルイノベーションを目指すという日本最大級の総合展となっており、今年はネクストジェネレーションパークのパートナーとして、ゼロワンブースターや、アビームコンサルティング様による共創イベントが実施されます。
共創イベントとしては、スタートアップのピッチコンテスト事業会社発の新規事業ピッチコンテストVCやCVCによるパネルディスカッションや、最近注目されている事業会社発のスピンアウトについてのパネルディスカッションが行われます。
また、大規模な展示会ならではの悩みとして見られる会場の周りにくさや、マッチングのしにくさを解決する「ウォーキングブレスト」という出展者・来場者から課題を集めて商談機会を増やそうというイベントも開催されるそうです。

昨年度は約600社による出展、約9万人の来場者を迎えて開催されたCEATEC、今年の盛り上がりも気になりますね!

ネクストジェネレーションパークのイベント一覧はこちら:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/exhibition03.html

社内新規事業セミナー「富士通事務局に聞く!社内新規事業制度のイロハ」 

イベント前半では、富士通株式会社の川口さんと殿村さんによる社内新規事業セミナーが行われました。社内新規事業制度である Fujitsu Innovation Circuit の運営事務局として、何を意識して、どのような設計をしているのかといったプログラムへのこだわりをお聞きすることができました。 

Fujitsu Innovation Circuitは2021年12月に始まった富士通株式会社の社内新規事業提案プログラム。ゴールとして「学びと実践を通して自ら成長し挑戦するイントラプレナー(社内起業家)を1000名創出」することを掲げられているとのことです。独自のPGM構成(学びの場である「Ignition」、実践の場である「Challenge」・「Next Step」)やバブソン大学からの授業提供等により、挑戦する人を徹底的に応援する世界最高峰の学びと実践の場を提供されているとのことでした。 

お二人には実際にプログラムで生まれた事業例や、プログラムへのこだわりをたくさん語っていただきました。プログラムを運営するなかで、事業検討ストップ(ゲート不通過)となっても元所属に戻れる「セーフティーネットとしての機能」や、何度でも状況に応じて挑戦できるといった「挑戦者の打席を増やすこと」を特に意識されているそうです。 

今後はハッカソンの実施や、社内起業家の共同ピッチコンテストといった学びと実践の場のオープン化により、各社で新しいことに挑戦する人材同士の交流の場として複数社の共創を加速させていきたいとの熱い思いも教えていただきました! 

単に事業の収益化といった観点からだけではなく人とアイデア双方を見て、事務局の方々もプログラム自体をサービスとして開発するという心持で取り組んでいるとおっしゃっていたのが印象的でした。 

モデレーターであるゼロワンブースター渡邊とのQ&Aも行われました。そのうち、いくつか抜粋してご紹介します。 

――Q:プログラム参加者は回を追うごとに少なくなってしまうと思われますが、どのように応募者を増やされているのでしょうか? 

殿村さん:基本的には全社へプログラムを発信し、参加者の体験談や口コミを広げてもらうといった草の根の周知活動をしています。一方で、プログラムを開始した当時は、人事制度でも「キャリアオーナーシップ」という考え方が打ち出され、社員の自律的なスキルアップやキャリア形成の支援強化が始まった時期でした。自ら学び機会をとっていかないともったいないという流れに乗せ、雰囲気づくりもしています。

――Q:社内新規事業制度での取り組みが本業にどう還元できるのでしょうか? 

殿村さん:事業部に戻って商品化を進める人や、顧客と一緒に共同で新規事業の取組みを始める人もいますし、ひとりひとりの人材が本業でも変化しているという声は聴きますね。あと、Academy受講者の追跡調査も行っていて、新たな行動を起こした人は受講生の83%、また上司から「周囲と比較し発言や言動がより良い影響を与えている」というフィードバックをもらうなどの結果としても現れています。 

セミナー後交流会の様子

交流会では、日々社内新規事業に励む皆さんによる情報交換やネットワーキングが行われました。イベント会場である有楽町SAAIを埋めつくすほどの方々にお集まりいただき、オープンイノベーションを促進する場になったのではないでしょうか。 

01Channelでは今後も事業創造に関わるすべての人に向けて、新規事業のノウハウや事業会社の課題解決に関する情報をお届けします。今後ともよろしくお願いいたします。 

■登壇者

川口 紗弥香 氏
富士通株式会社 CEO室 DX division
Fujitsu Innovation Circuit Office

2010年株式会社富士通総研に入社、2020年Ridgelinez株式会社、2023年より現職。
製造業を中心に新規事業・サービス創出(未来洞察、アイデア創出、顧客価値検証等)および、新規事業を創出する人材の育成や組織体制づくり、社内制度開発のコンサルティングに従事。
2023年より、富士通の社内公募型事業提案制度の企画・運営に携わる。
企業・大学・自治体など多様なステークホルダーとともに、異なるバックグラウンドを持つ参加者による価値創造の場づくりや人材育成の手法開発・実践に取り組む。

殿村 亜希 氏
富士通株式会社 CEO室 DX division
Fujitsu Innovation Circuit Office

精密機器企業に入社し、入社3年目から新規事業に携わり、海外ベンダーとのアライアンスの提携や新サービスの企画・ローンチ・PR・実顧客への販売等を経験。
2018年に富士通へ入社し、製造業の営業をした後、現職。事業提案制度の運営とオープンイノベーション業務をメインにしており、様々な業界の新規事業事務局を繋ぎコンソーシアムの企画・運営を実施中。複数企業が参加するワークショップやハッカソンの企画と実行のリードを行っている。

渡邊 未咲
株式会社ゼロワンブースター 事業創造ソリューション部
株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ イノベーション推進部

大学卒業後、株式会社中国銀行に入行。支店で窓口対応、個人顧客営業に従事したのち、総合企画部へ異動。個人営業施策や業務効率化施策の検討、DX人材の育成などを担当する。
キャリアアップを目指し、2024年3月より株式会社ゼロワンブースターに出向中。民間企業様の社内起業家育成プログラム支援等を担当する。
帰任後は自行の社内新規事業制度の運営担当を予定。

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