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CEATEC2024プレイベントベンチャークライアント事例セミナー&交流会を開催!

CEATEC2024プレイベントベンチャークライアント事例セミナー & 交流会を開催しました。
株式会社ゼロワンブースターは、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)様とともに、オープンイノベーションや事業会社発の新規事業に関する取り組みを協力して推進しております。今回は活動の一環として、JEITA様が主催するデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2024」のプレイベントである「ベンチャークライアント事例セミナー&交流会」イベントを有楽町SAAIにて開催しました。 
当日は、株式会社FUJIの神谷氏をお招きして、話題のベンチャークライアントの取り組みについてのセミナーや、オープンイノベーションに関わるみなさまでの交流会を実施しました。 
今回はイベントの様子をご紹介します。 

CEATEC事務局・飯沼さんからのご挨拶

はじめに、CEATEC 2024 ネクストジェネレーションパークを企画・推進・担当するJEITA 飯沼さんから、JEITAについての説明や会期中のイベント内容をお聞きすることができました。

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)では、「産業全体をより良くするためのステークホルダーが交流するプラットフォームの実現」を目指している。約380社のIT・エレクトロ関連会社が所属しており、日ごろから各社の経営課題を話し合う場を提供している一環として、日本最大級の総合展CEATECを毎年開催しているとのことです。
今年で25周年を迎えたCEATEC、昨年度は約600社による出展、約9万人の来場者を迎えて開催されました。

今年はネクストジェネレーションパークのパートナーとして、ゼロワンブースターやアビームコンサルティング様による共創イベントが実施されます。共創イベントとしては、スタートアップのピッチコンテスト事業会社発の新規事業ピッチコンテストVCやCVCによるパネルディスカッションや、最近注目されている事業会社発のスピンアウトについてのパネルディスカッションが行われます。

ネクストジェネレーションパークのイベント一覧はこちら:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/exhibition03.html

ベンチャークライアント事例セミナー「ベンチャークライアント実践事例の紹介」

前半セッションでは、株式会社FUJIの神谷さんとモデレータである株式会社ゼロワンブースター石田によるベンチャークライアント事例セミナーが行われました。オープンイノベーションの手法として実施されるベンチャークライアントモデルについての解説や、実際に神谷さんが関わられた事例について紹介していただきました。

近年新しいオープンイノベーションの手法として注目されるベンチャークライアントモデル。今まで行政や大手企業におけるオープンイノベーションと言えば、PoC等の実証実験の形で検証され、同時に社内の新規事業人材の育成の意味合いを持ちながら進められていました。対して、ベンチャークライアントモデルは「スタートアップのソリューションを買うことを前提とした取り組み」。既存事業へのソリューション調達が目的となることから、出資を挟まずにスタートアップと協働していくことが望ましいとされているそうです。

メリットとして事業会社側では、スタートアップの初期のサービスを自社の課題感に照らし合わせて購入し、検証するため比較的早く結果が出る、スタートアップ側では大手との関わりを持ちやすく実績作りがしやすいといった点が想定されています。

日ごろからイノベーション推進部において、数々のスタートアップとの協働を実施されている神谷さん。
ベンチャークライアントモデルを取り入れることになった経緯として、シリコンバレーにオフィスを立ち上げた際に北米等トップスタートアップに振り向いてもらうための試行錯誤を重ねた結果、現在のベンチャークライアントモデルに近しい形へと自然とブラッシュアップされていったそうです。その後ベンチャークライアントモデルを認識し、それまでの手法と比較・整理を行い、モデルを正式に導入することになったそう。

最新の年間ソーシング数である約500件のうち、実際にコンタクトを取ったのが約150件、PoCに至ったのが約20件、何らかの契約に至ったのが約12件とのこと。初年度の段階でも約400件のスタートアップソーシングを実施されていたそうで、協働を行うまでには膨大な数のスタートアップをソーシングすることが必要と分かります。ベンチャークライアントモデルを実施する際は、自社の課題感にマッチするソリューションを探すことが重要となってくるため、あらかじめ自社の課題を明確にしたうえでスタートアップソーシングを実施することがポイントになってくるとのことでした。

神谷さんによると、事業会社サイドは引く手数多のスタートアップ企業と連携を成功させるために、スタートアップにどのように振り向いてもらうかを念頭に置くことが大事とのこと。スタートアップとしてもまだ完成させていないサービスを購入することもあり、その段階でも事業会社から購入代金を支払ってもらえると認知してもらうことが重要だそうです。また、プロジェクトを進めるうえでのスピード感も意識して協働を行っているそうです。

セミナー後交流会の様子

後半セッションでは、交流会という形でカジュアルな雰囲気で情報交換やネットワーキングが行われました。登壇者の神谷さんに質問される方も多く、今後ベンチャークライアントモデルへの期待が見られる交流会になったのではないでしょうか。

01Channelでは今後も事業創造に関わるすべての人に向けて、新規事業のノウハウや事業会社の課題解決に関する情報をお届けします。
今後ともよろしくお願いいたします。

■登壇者

神谷 一光 氏
株式会社FUJI
イノベーション推進部 第2課 課長
FUJI Innovation Lab. Regional Director

自動車部品メーカーで10年以上SW開発に従事。途中、ドイツへの赴任を経験し海外企業との仕事の仕方や文化を学ぶ。
帰任後、新規事業開発に挑戦したいという希望から、社内公募を経て2018年に米国シリコンバレーに赴任。現地ではブランチマネージャとしてスタートアップ投資チーム、PoCチームを統括しながら、オフィスマネジメントだけでなくプレイイングマネージャとして自らもスタートアップ企業とPoCや事業立上げを実践。
2022年に帰国後、株式会社FUJIに転職。現在も0→1の新規事業開発に携わりながら、日々、事業のタネを探しています。

石田 雄彦
株式会社ゼロワンブースター
ゼネラルマネージャー

大学卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントに新卒入社。SMEレコーズにてWebを中心に、さまざまなアーティストの宣伝に従事。その後、フォッグ株式会社に創業メンバーとして参画。ボードメンバーとして新規事業の立ち上げや採用広報の管轄などを担当し、5名→50名弱の組織拡大に貢献。その後、電子チケット発券サービスを提供するベンチャーplayground株式会社に入社し、組織作り、組織開発、新規事業などに携わった後、2021年10月から01Boosterに参画。起業家支援やアクセラレートプログラムの運営支援を行う。

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