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富山にはシェアビジネスの余白がある——軒先と模索した「ガス以外」の事業/北陸富山・日本海ガス絆HDと共創6社 #NGAS2023

空きスペースのシェアリングビジネスを手掛けるのが2008年創業の軒先だ。空地、店舗前のスペース、駐車場などの遊休地を貸したい人・事業者と、物販やPR・イベント開催などを目的にスペースを利用したい人をマッチングする。

同社では飲食店などの店舗の使われていない時間帯や空きスペースを貸し出す「軒先ビジネス」と空き駐車場をシェアする「軒先パーキング」を中心に事業運営している。軒先ビジネスでは、貸す側は収益化や集客につながり、借りる側は低コストで試験的な販売ができるメリットがある。軒先パーキングでは事前予約ができるので、訪問した先で駐車場に困るといった課題を解決できる。

日本海ガスでカタリストとしてこのプロジェクトに参加した辻石聖也氏は、軒先と協業することで、これまで料金をいただいていたお客さまにシェアリングを通じて「お支払いする」新たな関係を構築できると期待を語る。

「シェアリングではお客さまに収益を提供するという新しい関係を構築できる。ガスと関係がない遊休地を持っている富山県内外のお客様との関係構築、地域貢献を含めたシェアリング事業への参入を目指した」(辻石氏)。

一方、軒先の代表取締役、⻄浦明子氏は今回のプロジェクトで具体的に実施したイベントでのパーキング利用についてその検証結果を報告した。富山で夏の終わりに開催される「おわら風の盆」と「富山まつり」について、実際に運営に携わる行事運営委員会へのヒアリング結果などを報告した。

イベントでの駐車場問題(DemoDayプレゼン資料より)

「6月から10月までのこの実証期間中、イベントを2つピックアップして予約制駐車場のニーズについて検証いたしました。一つがおわら風の盆、そしてもう一つが富山まつりです。検証のポイントは(シェア)駐車場にどれだけ価値があるのか、貸す方それから利用された方に対しての満足度のアンケート調査を行いました。定量的なものに関しましては、一体どれだけ駐車場登録いただけたのか、そして実際にどれぐらいの方がご利用されて、そしてその駐車場料金をどれぐらいの料金で使われたか、といったところを調査いたしました」(西浦氏)。

⻄浦氏は気がついた点として、こういった地方のイベントでは、運営側が手弁当で実施していること、それに伴って駐車場などの管理は現金の手渡などとてもアナログな状態が残っていることを挙げる。これらがシンプルにデジタル化されるだけでも運営サイドは管理が楽になる。

そして気になるのが収益性だ。⻄浦氏はイベント利用であったことと利用状況を限定しつつ、想像以上に高単価な利用があったことを共有してくれた。

「(富山まつりでは)2日間で22件のご予約が入りました。稼働数・稼働率では3割近くだったので、大きな稼働ではなかったんですが、やはり平均の単価です。なんと1日が2500円弱。富山市内の駅近であれば高くても大体1日990円なんですね。それに対して1台2500円近くお支払いただいたことは我々にとって学習になったかなと思っております」(西浦氏)。

利用者は若い人が多く、県内の20代・30代が4分の3以上という結果だったそうだ。シェアリングサービスはまだまだ富山では目新しい。そういう結果を踏まえ、西浦氏らチームでは今後、駐車場以外のシェア、例えば物販のマルシェを展開するなどの事業、また、イベントで出会った課題のようなデジタル化支援も視野に入れられるのではと展望を語った。

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