手書き勤怠をデジタル化するかわいいロボアシスタント、PLEN Robotics/北陸富山・日本海ガス絆HDと共創6社 #NGAS2023
手のひらサイズのサービスロボット「PLEN Cube」を開発するのがPLEN Roboticsだ。PLEN Cubeは、顔認証、顔認識、音声認識の3つの機能特徴を持った汎用のアシスタントロボット。入退館管理やメンタルケア、介護支援などの分野で活用されている。また、PLEN Cubeの開発者向けにSDKやAPIを提供しており、自由にカスタマイズできるようにしているのも特徴。同社代表の赤澤夏郎氏は、オープンソースの小型人型ロボット「PLEN(プレン)」を手がけた人物。2017年にPLENのコンセプトを引き継いだ同社を創業した。
今回登壇した同社の小川侑紀氏はPLEN Cubeの特徴を次のように説明した。
「我々は顔認証、音声認識、音声認識の三つの技術を使って業務の自動化を行っています。顔認証では出退勤管理を自動化でき、音声解析を使えば5秒でストレスチェックを行うことができます。ストレスチェックは、声帯の震えから情報を取って分析しています。みなさん緊張すると声が震えたりすることってありますよね。声帯の振る舞いのように、意識してコントロールできない筋肉の動きを見ています。これによって、従来のアンケートではわからなかったような、客観性の高いデータを得ることができます」(小川氏)。
実証では、村役場などで実際にPLEN Cubeを導入し、ストレスチェックや出退勤管理など、これまでアナログで実施してきた業務フローをデジタル化する検証を行ったそうだ。
「行政の現場でのストレスチェックの実証、そして勤怠管理DXをこの役場で行いました。小学校と中学校では合計40名の方にご協力いただき、教育現場でのメンタルチェックの実証、そして設備チェック機能の使用感などヒアリングいたしました。ガスを運ぶ事業者では新機能のアルコールチェックや眠気検知機能の実証を行うことができました。8月から約3カ月にわたって実施を行い、ソフトウェアとハードウェア両方の改善を重ねていきました」(小川氏)。
地域におけるデジタル化の遅れは想像以上だ。コストや使用感、なによりそれによって何が改善されたのかを利用する側が納得しない限り、DXは言葉だけのものになってしまう。今回の実証を通じて特に勤怠管理については大きなビジネスチャンスを感じたという同社。ハンコや手書きがまだまだ残っている市場をどのように開拓するか、次なる共創の課題は続く。
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